外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(前半)
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、エステルお姉ちゃんやプリネさん達みたいになれないけど………レンちゃんやパテル=マテルのことを知ったり、オーバルギア計画を手伝ったり………そしていつかはメンフィルに留学して、レンちゃんの今のお父さんやお母さんや、レンちゃんのお姉さんのプリネさん達から色んな話を聞くことができる………こんなことなら、わたしにだってできる。こんな形なら、わたしもレンちゃんと関わっていけるし、いつかはミントちゃんとツーヤちゃんのようにレンちゃんとお互いの事がわかる親友になる…………そうしたい。それがわたしの気持ちだから。」
エリカに問いかけられたティータは優しい微笑みを浮かべた後、決意の表情で言った。
「…………そう。ま、いいわ。ちょっと甘い気もするけど……計画に参加するだけの理由はあるみたいだし。」
ティータの話を聞いたエリカは頷いた後、口元に笑みを浮かべてティータを見た。
「えっ………!?」
エリカの言葉を聞いたティータは驚いた。
「ほーら2人とも、グズグズしない!……ダン!設計図書き直してるからチェックよろしく!!……ティータ!!私達は結晶回路の試作に入るわよ!!」
「………お母さん、それって…………わたしも開発に参加していいの………?」
そして口元に笑みを浮かべて指示するエリカをティータは嬉しそうな表情で見つめて尋ねた。
「……この子ったら、なに嬉しそうな顔してるのよ。参加したからにはキリキリ働いてもらいますから。」
「う、うん………任せて、お母さん!!」
「それじゃあ、行きましょうか。」
こうしてティータはオーバルギア計画に参加することになった。幾度となく出入りしていた中央工房も仕事場となると、新しい緊張感を感じさせる。ティータは大人たちに混じって一人の技師として働いた。特にエリカの要求は厳しく容赦ないものであったが………そんな厳しさもティータにとっては嬉しいものであった。―――そして数週間後。
〜数週間後〜
「完・成!よしっ、起動実験に入るわよ!」
エリカは完成した”オーバルギア”の試作機を見た後、振り返って言った。
「エ、エリカさん。少し休憩しよう………もう3日も働き詰めじゃないか。」
「お、お母さぁん………どうしてそんなに元気なの?」
「もう、2人とも何へばってんのよ!開発の醍醐味はここからじゃない!……特にティータ!!」
疲労感を見せているダンとティータにエリカは近づいて言った後、ティータを見て声をあげた。
「ふ、ふえっ………!?」
「今回の試作機は座席が小さくてあなたしか乗れないんだから。実験にも最後まで付き合ってもらうわよ!」
「う、うんわかってる………でも、ちょっとだけ寝かせて………」
エリカ
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