外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(前半)
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の性格をしている皇女―――”殲滅天使”レン・マーシルン。資料で読んだけどあの皇女だけ性格が一番悪い上、殺人を躊躇うどころか喜んでいるような残虐な性格をしている皇女と何で関わらせたのよ!」
そしてエリカは博士に怒鳴った後、怒りの表情で言った。
「お、お母さん!わたしも開発に入れて!わたしには力はないけど、レンちゃんとちゃんと話がしたいんだ。そのオーバルギアって、パテル=マテルと対抗できるんでしょ?わ、わたしもエステルお姉ちゃんみたいな力がほしいの……!」
一方ティータは必死の表情で言った後、大声で叫んだ!
「…………ティータ?まさかあなた………オーバルギアを使って、パテル=マテルと………”殲滅天使”と共に戦場で戦う気なの?」
ティータの話を聞いたエリカは博士から手を放して、静かな表情でティータを見つめて尋ねた。
「え……?そ、そういう意味じゃなくてわたしは………」
「…………ティータ。オーバルギアを作るってどういう事かわかる?」
自分に問いかけれて不思議そうな表情をしているティータにエリカ静かな表情では問いかけた。
「えっ………う、うん…………ちらっと見ただけだけど、二足歩行タイプで……」
「そうじゃないの。オーバルギアは兵器なの。たとえどんなに美化してもね。つまるところ、人を傷つける道具なのよ。」
「で、でも………お母さんだって、そんなつもりで作ってるんじゃないでしょ……?警備飛行艇だってリベールを守る為にあるんだし……」
エリカの言葉を聞いたティータは戸惑いながら反論を言ったが
「”そんなつもり”は関係ないの。実際に兵器を使うのは私達じゃないんだから。自分が作った機械で、たくさんの人が悲しむことになる。ティータ、あなたはそんな事を考えたことある?それでも力が欲しいって言える?」
「う………」
エリカの説明を聞き、不安そうな表情をした。
「私達のやっていることは、その可能性を含んでいるのよ。私もティータのことは大好き。友達のことを大切に思うのもわかります。でも、だからこそティータの参加を認める訳にはいきません。……あなたはこんなモノに関わる暇があったら、メンフィルに留学して”魔導”を自分の知識としなさい。その方があなたの為になるし、メンフィルに留学できればそのレンちゃんって娘とも会う機会が増えるんでしょ?その時に話し合いなさい。……わかってくれるわね、ティータ?」
「………でも………わたしだって…………か、軽い気持ちで言ってるんじゃ、ないもん……!」
真剣な表情のエリカの言葉にティータは小さな声で呟いた後、涙を流して叫び、そしてどこかへ去った。
「エリカよ、今回の件はティータにもいろいろと思うところがあるんじゃろう。もーちっと尊重してや
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ