外伝〜使徒達への招待状〜
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ナ………どう……して………私を……責めないの………?それどころか………私なんかを貴女の晴れ舞台に招待……するなんて事を…………ウッ……ウッ………」
手紙を読み終えたエクリアは信じられない表情をした後、声を押し殺して涙を流していた。そして少しの間泣き続けたエクリアは涙をぬぐって、手紙と招待状を机の中に大切にしまった後、決意の表情になった。そしてその夜。
〜夜・セリカの私室〜
コンコン
私室で一人、セリカが夜の空を見上げていると扉をノックする音が聞こえた。
「セリカ様、少しよろしいでしょうか?」
「ああ。」
するとエクリアが部屋に入って来た。
「その………実はご相談したい事がありまして………」
「朝の手紙の件か。」
「はい。実は……」
そしてエクリアは自分もリウイ達の結婚式に招待された事、リフィア達がセリカの屋敷を尋ねた頃、リウイと出会い、リウイから何を言われたかを話した。
「……それでエクリア。お前はどうしたい。」
「……できれば、私もマリーニャと共にメンフィルへ向かい……妹が……イリーナが幸せになる瞬間を見たいんです。……ただ、イリーナ達に会うつもりはまだありません。あの娘に会って、謝罪したい気持ちはありますが……………せっかくの結婚式の雰囲気を悪くしたくありませんし………」
「そうか。ならマリーニャと共にメンフィルに行って来ていいぞ。」
「え………よろしいのですか?もし、リウイ様が私の姿に気付いたらセリカ様にもご迷惑が………」
セリカの返事を聞いたエクリアは驚いた後、遠慮気味に言おうとしたが
「その時はその時だ。お前はお前のしたいようにしろ。」
「セリカ様………ありがとうございます。」
セリカの言葉を聞いたエクリアは頭を下げた。
「それでいつ発つ?」
「……数日後には発とうと思います。ここから帝都ミルスまでの道のりはかなりの日数を必要としますので……」
「そうか。ここを発つまでしばらく会えない分、今夜も含めて抱くから覚悟しておけ。」
「はい、セリカ様………」
セリカの言葉を聞いたエクリアは顔を赤らめてどことなく嬉しそうな表情で答えた。そして数日後、エクリアとマリーニャはメンフィルへと旅立つ為にセリカ達に見送られようとしていた。
〜数日後〜
「……では、そろそろ行くわ。シュリ、私がいない間は貴女に屋敷の事を任せるわ。……サリア、レシェンテ。私達がいない間、シュリを支えてあげてね。」
「あたし達がいない間、しっかり御主人様のお世話をしてね!」
「かしこまりました。」
「はいです〜。」
「うむ、任せておくのじゃ!」
エクリアとマリ
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