外伝〜使徒達への招待状〜
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
開しようとしたその時
「あれ?封筒の中にさらに手紙と招待状が……えっと宛名は”エクリア・テシュオス”??ってあれ?」
マリーニャが手紙と招待状を封筒に戻そうとしたその時、綺麗に折りたたまれた手紙と見えないように封筒の中に張り付けられた招待状があり、さらに招待状は2枚に重なっておりマリーニャは宛名を読んだ後、エクリアを見た。
「!!」
マリーニャが宛名を読むとエクリアは目を見開いて驚いた!
「エクリア母様とすっごく似た名前ですね〜。」
「似ているというかこの場合だと、私はエクリア様の事を指していると思うんだけど………」
サリアは呑気に答え、シュリは苦笑した後、エクリアに視線を向けた。
「………マリーニャ。差出人はどなたなのかしら?」
一方エクリアは表情には出さなかったが、身体をわずかに震わせながら尋ねた。
「えっと………”イリーナ・マーシルン”って書いてあるけど……あれ??”マーシルン”って、リフィア達―――メンフィル皇家の名前じゃない!」
「………その手紙と招待状………渡してくれないかしら?………”テシュオス”は私の旧い名前だから、私宛よ。」
「へ〜………エクリアって、昔は違う名前だったんだ………別にいいわよ。」
そしてマリーニャはエクリアに綺麗に折りたたまれた手紙ともう一枚の招待状を渡した。
「ありがとう。」
一方手紙と招待状を渡されたエクリアは懐の中にしまった。
「……………」
その様子をセリカは黙って見つめていた。その後、食事は終わり、それぞれが屋敷内の仕事に戻り、エクリアは自分の仕事を手早く済ませた後、自室に籠って、懐にしまった手紙を読み始めた。
『―――突然の手紙をお許しください。お久しぶりです、エクリアお姉様。お姉様ももう知っていらっしゃると思いますが、私は”イリーナ・マグダエル”という一人の人間に生まれ変わりました。そして………最近ようやく全てを――”イリーナ・マーシルン”としての”私”の記憶を思い出しました。記憶が蘇った当初、私は純粋に嬉しかったですが、同時に不安もありました。夫が――リウイが生まれ変わった私を受け入れてくれるのかと。けどそのような不安はすぐに解消されました。リウイはそんな事は関係ないといって、かつて以上に私を愛してくれています。そして………皆さんが私とリウイを祝福する為に、私達の結婚式まで挙げてくれるんです。話と言うのは他でもありません。その式にお姉様も是非、出席してほしいのです。もし私達に顔を合わせ辛いというなら、遠くからでもいいので私達の式を見守って下さい。それだけでも私は――貴女の妹、イリーナはとても嬉しいのですから。
メンフィル皇妃、イリーナ・マーシルン』
「イリー……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ