外伝〜使徒達への招待状〜
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ンフィルの皇女達がここに立ち寄って以降、嬢ちゃんは時折物思いに耽っているのだぞ?)
エクリアの言葉を聞いたハイシェラは念話を送った。
「………私ごときでの事でセリカ様にご心配をかけてしまい、申し訳ありません。」
「いや、いい。……それより良い機会だ。エクリア、お前には聞きたい事がある。」
「何でございましょうか?」
セリカに尋ねられたエクリアは静かな瞳で尋ね返した。
「リフィア達がこの屋敷に訪れて、気になった事がある。…………リフィア達がこの屋敷に訪れた日に、メンフィル王と会ったのか?」
「………………………………」
セリカの問いにエクリアは表情をわずかに暗くして黙り込んだ。
(どうやら、図星のようだの。)
「………そのようだな。………何があった?」
「……セリカ様がご心配するような事はありませんでした。むしろ………私やセリカ様にとって喜ばしい出来事があった事をリウイ様から聞きました。」
(ふむ、セリカや嬢ちゃんにとって喜ばしい出来事とな?一体何だの。)
セリカの問いに答えたエクリアの言葉を聞いたハイシェラは意外そうな表情で尋ねた。
「妹が………イリーナが生まれ変わり、今はリウイ様のご息女の一人に仕えているのです。」
(フム。メンフィル王がセリカや嬢ちゃんを狙う理由は嬢ちゃんの妹――イリーナを生き返らせるため。確かにそのイリーナが生まれ変わったとなるとセリカや嬢ちゃんを狙う理由はなくなるから我等にとっては喜ばしい出来事だが………それならなぜ、暗い表情をする。)
「………それに奴の娘に仕えているというのも気になる。確かイリーナは奴の愛妻だったはずだろう?」
「それは…………」
ハイシェラとセリカの疑問にエクリアが言い淀んだその時
「ご主人様、おはようございます。朝食の準備が整いました。どうぞ、こちらへ。」
いつの間にかシュリがセリカ達に近づいて来て、頭を下げて言った。
「……わかった。行くぞ、エクリア。」
「はい。」
そしてセリカ達は食堂に向かい、それぞれいつもの席に座り、食事を始めた。
「じゃーん!!今朝の献立は………」
食事が始まると青い髪と瞳を持つメイド姿の女性がテーブルに並べられてある料理の説明をしようとしたが
「むぐむぐ、おいしいです!」
「うむ、サリアの言う通り美味じゃな!」
「本当、いつもながら美味しいです、マリーニャさん。」
「こらっ、ちゃんとありがたーい説明を聞いてから、ありがたーく食べなさいっ!」
サリア、レシェンテ、シュリは早速食べ始め、その様子を見た女性―――セリカの第2使徒、マリーニャ・クルップは注意をしたが
「聞いていますよ、マリーニャ。」
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