外伝〜剣帝の苦労〜後篇
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ンフィル皇女、プリネ・カリン・マーシルンと結ばれる為にどうしても”神格位”に到りたい。だが俺は神を信仰していないし、これからもそのつもりはない。」
ミラの問いにレーヴェは決意の表情で答えた。
「フフ………いいわね、その眼。幼い頃のリウイの眼に少し似ているわ。………一つだけ聞きたいのだけど、どうして”神格位”に到りたいのかしら?」
レーヴェの答えを聞いたミラは口元に笑みを浮かべて答えた後、尋ねた。
「……それは本当の意味でカリンを支え続ける為だ。」
「へぇ?それは一体どういう事かしら。」
「……カリンは”闇夜の眷属”――俺のような”人間”と違い、長寿の種族だ。俺はカリンが生まれ変わったとはいえ、生きている事を知り、決意した。………今度こそカリンを失わせないと。……その為に俺はカリンと同じ時を生き続け、カリンを守る為に”神格位”に到りたい……ただ、それだけだ。」
「……………………」
静かに語ったレーヴェの話を聞いたミラはわずかに驚いた表情をしていた。
「ミラ様?どうかなされたのですか?」
その様子を見たプリネは首を傾げて尋ねた。
「………何でもないわ。フフ……レーヴェといったわね?いつでも”闇の訓練所”にいらっしゃい。神格位に到った私の修行を私直々が教えてあげるわ。……ただし、常に”死”を覚悟しておくことね。神に頼らず神格位に到る修行は並大抵ではないわ。貴方はそれに耐えられるかしら?」
「…………望む所だ。」
挑戦的な瞳のミラに見つめられたレーヴェは不敵な笑みを浮かべてミラを見つめた。
「フフ、そう。………そういえば、プリネ。一つ聞きたい事があるのだけどいいかしら?」
レーヴェの答えに満足したのか、口元に笑みを浮かべたミラはプリネを見て尋ねた。
「貴女から漂う雰囲気からして”女”になったみたいねぇ。………いつ、処女をその男にあげたのかしら?」
「え!?ど、どうしてそれを………!」
ミラの言葉を聞いたプリネは信じられない表情をし
「なっ!?」
「何!?」
ミラの言葉が聞こえたエヴリーヌとリウイは驚いた!
「………カリン。」
「!!え、えっとミラ様……!こ、これはその……!」
溜息を吐いたレーヴェの言葉を聞いたプリネは我に返った後、慌てて言い訳をしようとしたが思いつかなかった。
「フフ、私は別に関係ないからいいわよ。それにしても本当に似た者母娘ねぇ。母親と同じ年頃で”女”になったんだから。……それに今は言い訳をする相手は私ではなく、他にする人達がいるでしょう?」
「え……?あ………!」
おかしそうに笑っているミラの言葉を聞いたプリネは首を傾げた後、すぐにミラの言葉の意味がわかり顔を青褪
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