外伝〜剣帝の苦労〜後篇
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ったそうね?よかったじゃない。これからは本当の意味でリウイを常に支え続けられるのだから。」
「フフ……あくまで”神核”に近い力を得ただけですから、ミラ様やペテレーネのように”神格者”とは言えません。でも……カーリアン様達のように永くリウイの傍に居続けられるのは私にとってこの上なく幸せな事です。」
「そう。これからもこの親不孝なこの子を……リウイの事をよろしくね。」
「はい。」
「………いつまで俺を子供扱いするつもりだ。今の俺には子供どころか、孫もいるのだぞ?」
イリーナとミラの会話を聞いていたリウイは呆れた表情で溜息を吐いた。
「私にとっては貴方はいつまでも子供よ。………それよりあの”子”がペテレーネの手紙にあった”子”ね。フフ……さっきの戦いを見せてもらったけど、結構やるじゃない。私の予想だと、あの強さならそう遠くない未来に私のように神格位に到れるんじゃないかしら?」
「………………………さあな……………」
ミラの言葉を聞いたリウイはレーヴェから視線を外して、呟いた。そしてミラはレーヴェとプリネの元に近づいて行った。
「なかなかやるわね。本気のリウイ相手にあそこまで食い下がれるなんて。」
「?貴女は………?(っつ!なんだこの威圧感は…………!”鋼の聖女”と見劣りしないぞ………!恐らくこの女性……”鋼の聖女”と同等の力を持っているな……)」
「あ……もしかして、貴女がミラ様ですか?」
ミラに話しかけられたレーヴェは内心ミラからさらけ出される強者の気配にたじろぎながらもそれを顔に出さずに正体を聞き、プリネはミラの容姿を見て尋ねた。
「ええ。貴女がリウイとペテレーネの娘ね?」
「はい。はじめまして、ミラ様。」
「フフ………母親に似て、礼儀正しい子ね。それと赤ん坊だった頃の貴女は知らないけど、赤ん坊の貴女に私は一度会いに行った事があるから私と貴女は初対面じゃないのよ?」
「まあ、そうだったんですか?」
「ええ。2人の子供がどんな子か気になったしね。……さて。その”子”がペテレーネの手紙にあった私に鍛えてほしい”子”かしら?」
自分の話を聞いて意外そうな表情をしているプリネに答えたミラはレーヴェに視線をやった。
「はい。………こちらの男性が私が決めた伴侶――レオン=ハルトです。私を含めた皆さんは愛称で”レーヴェ”と呼んでいるので、良ければミラ様もそう呼んでください。」
「フフ…………『獅子の果敢』とは面白い名前ね。さて………ペテレーネの手紙に書いてあったけど、私のように”神格位”に到りたいそうね?」
プリネの話を聞いたミラは口元に笑みを浮かべてレーヴェを見て尋ねた。
「………ああ。カリン――メ
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