外伝〜剣帝の苦労〜後篇
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の……」
「お父様………!」
リウイの言葉を聞いたレーヴェは驚き、プリネは明るい表情をした。
「………勘違いするな。俺が評したのはあくまでその”力”だけだ。それとペテレーネからミラの件に関しての説明を受けた。……その説明を聞いて、正直驚いたが………着眼点としてはいい。……もし”神格者”に到れば、プリネの伴侶としても認めてやろう。」
「お父様、それは本当ですか!?」
「………”神格者”が増える事は国にとっても、喜ぶべき事だからな。……それとツーヤ!」
希望を持った表情で尋ねた疑問にリウイは答えた後、ツーヤの名を呼んだ。
「は、はい!」
「……これからは奴がお前の部下だ。」
「え!?な、何故でしょうか……?」
リウイの言葉を聞いたツーヤは驚き、戸惑った様子で尋ねた。
「……これから奴はプリネの護衛騎士見習い……すなわち、プリネ直属の護衛騎士を務めているお前の部下になる事も当然の流れだろう?」
「そ、それはそうですが………」
「………今回の事を提案したのだから、責任をとってもらわないと、戦った俺としても困る。」
「う………か、かしこまりました。」
リウイの説明を聞いたツーヤは呻いた後、気を取り直して会釈した。そしてリウイはプリネとレーヴェに背を向けて同じように観戦していたイリーナの元に向かった。
「あなた、お疲れ様です。フフ………本当に子煩悩な人になったわね。もし、いつか私とあなたに子供ができて、その子が娘でプリネのように好きな人を連れてきた時、どうするのかしら?」
「イリーナ………まだ身籠ってもいないのに、その話はさすがに早すぎるぞ………」
上品に笑っているイリーナを見たリウイは苦笑しながら答えた。
「あら。だったら早く身籠るようにたくさん抱いて下さいね。」
「……言われなくても、そのつもりだ。お前との子は皆が望んでいる事だし、今の俺にとって最も望んでいる事だしな。」
魅惑的な笑みを浮かべて自分を見つめるイリーナにリウイは口元に笑みを浮かべて答えた。
「フフ………あのリウイが随分、子煩悩な”子”になったわねぇ。」
その時、明るい紫の髪と琥珀の瞳を持ち、”魔導鎧”とは言い難い露出度の激しい衣装に身を包んだ女性が上品に笑いながら、リウイ達に近づいて来た。
「ミラ。……来ていたのか。」
「まあ………ミラ様、お久しぶりです。」
女性――”闇の訓練所”の主であり、かつてはリウイの父、グラザの愛人、そして自らの力のみで神格位に到った女性――ミラ・ジュハーデスに気付いたリウイは若干驚き、イリーナは驚いた後、会釈をした。
「フフ、久しぶりね。転生、おめでとうと言っておくわ。……話に聞くところ、貴女も神格位に到
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