外伝〜剣帝の苦労〜前篇
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お礼を言われたツーヤは首を傾げた。
「とりあえず、今日の所は私の事はいいわ。貴女はこの後、現ミレティア領主――サフィナお姉様のご子息と会う予定が控えているのでしょう?」
「は、はい。かつて”ミレティアの英雄”と称えられ、諸事情により今はその名を隠した伝説の竜騎士の家系――”ルクセンベール”を再び名乗る事を許されたあたしに一度会ってみたいという事で。」
「そう。じゃあ、今は私の事よりそちらを優先しなさい。今の貴女は確かに私の世話役兼護衛騎士だけど………メンフィルの貴族でもあるのよ。国内の領主との会談も”貴族”としての務めよ。貴女はエステルさんやミントと違い、メンフィル帝国に所属する貴族の一人なのだから。」
「……かしこまりました。それではあたしはこれで失礼します。」
プリネの言葉を聞いたツーヤは一礼をした後、どこかへ去った。
「………さて。まずはお母様にミラ様への紹介状を頼んで………後はレーヴェに会って、ツーヤの提案を話さなくちゃ。」
そしてプリネは独り言を呟いた後、どこかに向かった。
〜マルーダ城内・鍛錬場〜
プリネが来る少し前、レーヴェはエヴリーヌと戦っていた!
「そこだっ!」
レーヴェはエヴリーヌにクラフト――零ストームを放ったが
「無駄!」
エヴリーヌは転移をしてレーヴェの背後に回りこみ
「死んじゃえばぁっ!釣瓶打ち!!」
「!!」
ウィルによって弓でありながら剣としても扱えるように改造してもらった上、さらに普通の”剣弓”と違い、普通の弓としても扱える武器――”蒼穹の魔神剣弓”でクラフトを放ったが、レーヴェは剣でギリギリ防御に成功した!
「うっざい!審判の轟雷!!」
それを見たエヴリーヌは眉を顰めた後、すぐに一端後ろに転移して連続ですざましい風の上位魔術を次々と放った!エヴリーヌが放った魔術によって、すざましい雷が連続でレーヴェに落ちてきた!
「クッ……!」
しかしレーヴェは顔を顰めながらも自分に落ちてくる雷を次々と回避した後
「旋風斬!!」
一気に踏み込んで旋風のごとく剣で弧を描くように斬りつけるクラフト――旋風斬をエヴリーヌに放った!
「!!」
レーヴェの攻撃に気付いたエヴリーヌは簡易結界を展開して防御した!
「ハァァァァ………!」
その隙を狙って、レーヴェはたたみかけるようにクラフト――破砕剣を放った!しかし!
「キャハッ♪引っかかった♪」
エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべ、オーブメントを駆動させた!
「!しまっ…………!」
それに気付いたレーヴェは攻撃を中断させて、回避行動に移ろうとしたが
「吹っ飛んじゃえ!ゲイルランサー!!」
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