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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十五話 陰謀の季節なのです。
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ゃくりあげていたらしい。怖かった。とても怖かった。私の涙を拭いてくれていたのは侍女だけれど、その眼はファーレンハイトと当惑したように見つめあってた。
不意にす〜っと周りが寒くなり、私は意識を失った。世界がガラガラと崩壊するのってこんな感じなのかな。
ノイエ・サンスーシー 居室
■ アレーナ・フォン・ランディール
うわ〜〜!!!これ最悪だわぁ。さすがはブラウンさんとリッテンさんよね、やることがえげつないわ。というかユーチューブやSNSがいつの間にかこんなに浸透してたなんてビックリよ。私が使い始めたことなんてごく一部しか使われてなかったってのに。
それに大貴族ってTVに出るんだ。こんなの原作にもなかったよね。
まぁ、これでカロリーネ皇女殿下には致命的なダメージでしょう。残念でした。OVA見て「貴族?バカじゃないの?無能の代名詞じゃない!!」なんて言ってるからこんなことになるんだわ。彼らだってそれなりに優秀なんだから。性格は最悪だけれど。
あ〜でも一つ残念なのはアルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデンにもとどめを刺しておけばよかったってこと。目の上のたん瘤なんだから、皇女殿下と密通とかいくらでもねつ造してよかったのに。あ、10歳じゃあまだ早いか。
ま、二兎を追う者は一兎をも得ずなんていうから、ここはカロリーネ皇女殿下を撃沈できただけで良しとしましょうか。よ〜し!次行くわよ、次。
そんなことを考えていたら、私の部屋のドアがノックされた。誰だろう?ドアを開けると、あ、サビーネだ。サビーネが顔を青くして立ってる。
「どうしたの?」
「あ、アレーナ姉様、テ、テ、テ――」
「テレサ?あぁ、この前話してたゲームのボスね。あれはね、その手前にある隠しブロック叩いて、そこから出てくるスターで蹴散らしちゃえば――」
「違うの!テレビで、お、お父様とブラウンシュヴァイク叔父様が話していること――」
知ってる。だから話題をそらしたんだけれど、そんなことじゃごまかせないよね。ごめんね、サビーネ、あなたたちを利用しちゃったのは悪かったけれど、でも、私たちには『チート共を排除する。』っていう使命があるからね。
サビーネは終始どうしようどうしようとうろたえていた。それはそうでしょ。私がたきつけたとはいえ、自分の発言で皇女殿下を貶める結果になってしまったことを、心の優しい素直なこの子は心から悔いている。
そんなこの子の姿を見ていると、急に自分がドス黒く汚れきったアラサーに戻った気分になっちゃった。この子は何も悪くない、悪いのは私。だからそんなに悲しまないで、サビーネ。あなたのせいじゃないんだから。
私は手を尽くしてずっとサビーネを慰めていた。皇女殿下に醜聞がたっても、まさか皇女殿下が皇族をはく奪されることは
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