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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十五話 陰謀の季節なのです。
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態を理解できていない上に、突然の報道で内心は心臓バクバクだったが、ここは皇女らしく落ち着きを示さなくちゃならないわけで。

「恐れ多くも皇女殿下を偽物だと言うとは、ブラウンシュヴァイク、リッテンハイム両方とも何を考えておられるのか!」

 な、な、な!?再び心臓がバックン、って。今バックンって!?言ったわよ!!わ、私が偽物!?
冷静に落ち着こうとして深呼吸、はい、すって〜はいて〜すって〜はいて〜。よ、よし、これでいいわね。さぁ、ファーレンハイト、説明してちょうだい。

「皇女殿下、どうかお気を悪くなさりませんよう・・・・」

 そう言ってファーレンハイトが伝えたところを簡潔に書止めると、どうやら私のお母様が皇族の血を引いていない疑惑が出てきていて、そのとばっちりを娘が受けているということだ。私のおばあさまが皇帝との間にお母様を設けたのではなくて、どこかの知らない男と密通して生まれたのが私のお母様ということらしい。

『ブラウンシュヴァイク公、今回はどうしてこのような情報を?』

 一面リポーター、TVクルー等にすっかり取り囲まれたブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯爵は傍目でもわかるくらい沈痛な顔をしてTV局の質問に答えている。
 おい、嘘だろ!?いいのかよ、大貴族がTVなんかに出て!!絶対平民なんか虫けらみたいにしか思ってない奴らが平民の質問に答えてる!!!

『うむ。儂らとしても苦衷のことだった。特に皇帝陛下に置かれてはさぞご心痛のことだろうと思う。だが、我々はこの情報を手に入れた以上、それを秘匿することなどできなかった。いやしくも帝室貴族に生まれたからにはその帝室を辱める存在を放置できなかったのじゃ』
『ブラウンシュヴァイク公の言う通りだ』

 リッテンハイム侯爵もブラウンシュヴァイク公爵に負けないくらい沈痛な表情だ。これ、本当か?テメエら絶対腹の中で笑ってんだろ!!口調が完全に妾から逸脱したけれど、そんなこと気にしている場合じゃないわ!!

『なお、付け加えるならば、先々代皇帝オトフリート4世の髪は見事な黒髪であった。そして寵姫もそうであった。ところが、お生まれになったシルヴィア皇女殿下の髪は栗色だった。カロリーネ皇女殿下もだ。その事実を考えればおのずから結論は出るのではないかな?』

 おお・・!!という悲痛などよめきが沸き起こってる。うわ、いいから!!そんなこと信じないでいいから!!オイ、信じるなぁ!!!
 不意にたまらない恐怖が沸き起こってきて私は床にへたり込んだ。殺される・・・・殺される・・・・殺される・・・・!!それもラインハルトじゃなくて、たかがブラウンシュヴァイクとリッテンハイムに!!OVAじゃバカで無能な貴族ってバカにしていたあの二人なんかに・・・・。
 喉が鳴った。いつの間にかし
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