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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十五話 陰謀の季節なのです。
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!!」


 その翌日から、帝都オーディンを奇怪な噂が嵐の様に吹き荒れた。曰く――。
カロリーネ皇女殿下の母上、シルヴィア皇女殿下は、密通によって生まれた女子であり、実はオトフリート4世の血を引いておらず、したがってカロリーネ皇女殿下も皇族ではないのだと――。

 これらはあらゆる情報媒体を通じて流れ出し、さらには昼のワイドショーにも大きく取り上げられた。帝国であっても、皇帝や大貴族の琴線に触れない限りは、こうした報道は自由であった。むしろ陰謀を進める効果的な手段としてマスメディアはしばしば利用されてきたのである。
 今回は皇族そのものの話題ということで最初はどのメディアも躊躇したが、ブラウンシュヴァイク・リッテンハイム両大貴族の援護がある上に、決定的ともいえる調書などの証拠も挙がってきたため、ついに各メディアはこれを取り上げることとなった。
 最近スキャンダルなどの話題が少なくなってきて飽いていた帝都フェザーン、果ては自由惑星同盟にもこの情報が流れ込み、大騒ぎになったのである。

 皇女殿下偽物!!のニュースは全宇宙を嵐の様に吹きまくっていた。

ノイエ・サンスーシ 居室
■ カロリーネ・フォン・ゴールデンバウム
ドンドンというけたたましい音に目が覚めた。

「皇女様!!!皇女様!!!!」

 なぁによ、うるさいわね。人がせっかく気持ちよく昼寝してるのに、起こさないでよ。

「皇女様、大変でございます!!TVが、TVを!!」
「どうしたというのじゃ?」

 寝ぼけ眼で起き上がったところに侍女が血相を変えて立ってる。皇女殿下の寝室にノックもなく侵入してくるなど、本来なら無礼極まる行為であるけれど、その顔がただ事ではない顔つき。え、なに?どうしたの?

「TVをご覧ください!!」

 腕を引っ張られて、居間の大型78インチTVの前に腰を下ろす。そこにうつっていたのは昼のワイドショーだった。

「ワイドショーなどみとうないわ!妾をこのようなもので起こそうとするなど・・・・・するなど・・・・する、など・・・・?!」

 え、なにこれ、なにこれ?なにこれ?!


 話題に上ってんの、私じゃんか!?


『疑惑!?カロリーネ皇女殿下は実は皇族ではない!?』
『後宮にはびこるみだらな官能の茨。陛下もその犠牲者に!?』
『ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯、苦衷の決断』

 次々と流されるテロップ。そのすべてを見ても信じられなかった。

「こ、こ、こ、これは――!?」

 バ〜ン!!と扉が開け放たれ、ファーレンハイトが入ってきた。日頃冷静な彼も顔色が尋常ではない。

「皇女殿下、お気を確かに!!」
「ファーレンハイト。なに、妾は落ち着いておる。心配するな」

 まだ事
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