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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十五話 陰謀の季節なのです。
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ルト同様少しずついろんなお話をしてあげているところよ。これが後々彼女のためになるといいのだけれど。ブラウンシュヴァイク公爵のご息女の方は、終始冷たい態度だったので、アレーナは接触しないと言っていたわ。それでいいでしょう。
2大貴族の対皇女殿下への陰謀を進ませるため、皇女殿下の改革を阻止するというプランを急きょ変更しました。アレーナと協議した結果、捨てるところは捨てて守らなくてはならないところを死守しようという話になったわ。まずは女性士官学校。ここはアレーナがすっかり手なずけてしまっているから心配はないようね。皇女殿下も近づくのをやめてしまわれたわ。ルッツ、メックリンガー、レンネンカンプに加えて、ワーレンを登用しました。アレーナはしょっちゅう彼らと会っているようで、とっても馬が合うと言っていたわ。いいことね。
そして、アレーナが継承しつつあるグリンメルスハウゼン子爵閣下の情報網とその情報。これから宮中貴族たちを相手にしなくちゃならない私たちにとっては利用しない手はない武器ね。
そしてほかならないラインハルトとキルヒアイスの二人。この二人をあの転生者たちの毒牙にさらさせるわけにはいかない。なんとしても守り抜かなくては。
ブラウンシュヴァイク邸――。
今日もブラウンシュヴァイク邸にリッテンハイム侯爵が訪問し、そしてそこにシュトライト、アンスバッハ等の信頼できる家臣を交えて相談していた。
「あの皇女やはりただ者ではないな。オフレッサーの奴めを抱き込みにかかり、幼年学校等の慰問をしておる。将来自分に忠誠を誓わせようという者を増やすつもりなのだろう」
リッテンハイム侯爵が忌々しげに顔をしかめた。
「ここは卿、やはりあの手でいくしかあるまい。人気をおとさせ、その上で実行すれば、仮に我らの仕業と露見してもその時には堂々と名乗りを上げればいいのだからな」
「うむ。アンスバッハ、用意はできておるか?」
ブラウンシュヴァイク公爵の問いかけにアンスバッハは姿勢を正して答える。
「はっ!調べましたところ、カロリーネ皇女殿下、いやその母君のシルヴィア皇女殿下のご出生にはやはり少々不審な点があるようです」
差し出された書類に目を通したブラウンシュヴァイク公爵の眼が光る。
「どれ。・・・ほほう。リッテンハイム侯爵、これを見てみろ」
「ほほう、これは・・・・」
リッテンハイム侯爵が目を細める。それによるとカロリーネ皇女は先々代皇帝オトフリート4世の孫にあたるのだが、その母親であるシルヴィア皇女の出生には不審点がある。
彼女はオトフリート4世の寵姫の一人から生まれたのであるが、生まれたのがオトフリート4世が死亡して11か月後なのである。普通妊娠の期間は10か月後であるから、この基準を当てはめれば
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