機動戦艦ナデシコ
1331話
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られた時点で訝しげなものから感嘆の視線へと種類を変える。
思わず見惚れているその男、年齢は今の俺と同じか少し上くらい……20代半ばってところか?
その男へとエザリアが視線を向けると、頬を赤くしながら前へと向き直る。
そうしながらも、チラチラと後ろを見ているのはやっぱり後ろにいる俺達が気になるからだろう。
それでも男連れである俺達に話し掛けるような勇気は持てなかったのか、それ以後は結局何も行動を起こさないままに店員に注文して列から外れていく。
……ハンバーガーとかじゃなくて、サイドメニューを注文している辺り、この店については使い慣れているんだろう。
そうして俺達の番になり……
「フライドポテトLLサイズとストロベリーシェイク」
俺の注文に習うように、全員が注文していく。
もっとも、周囲に並んでいる他の客は、あやか、千鶴、エザリアもフライドポテトをLLで頼んでいたのに驚いているようだが。
普通であればカロリーを気にしてそんなに大きなサイズを頼まないのだろう。
ただ、シャドウミラーの面子は違う。
魔法球の中に入ってエヴァと訓練を頻繁にするので、寧ろ多目に食べないとカロリー不足で痩せ過ぎてしまう。
そういう意味では、ダイエットに丁度良いのかもしれないな。
……その分、かなり運動量が必要になるので、慣れないと翌日は筋肉痛で死ねるが。
「ああ、それとフライドポテトLLを50袋持ち帰りで頼む」
「え? えっと、その……LLサイズを50袋、ですか?」
「ああ」
唖然とする店員だったが、きちんと俺がネルガルのカードを使って料金を支払ったのを見れば、特に文句はないらしい。
てっきり注文し過ぎですとか言われるかと思ったけど。
取りあえず空間倉庫に入れる分は確保、と。
……このファーストフード店、火星にも出店してくれないかな。
そうしないと、次のフライドポテトを食いたくなったら、システムXNを使って転移してこなければならなくなってしまう。
「50袋の方は出来たら持ってきてくれ」
番号札を貰い、そのままフライドポテトとストロベリーシェイクを手に客席へと向かう。
そうしてそれぞれが席に座ると、俺以外の全員が……それこそあやかや千鶴ですらも、どこかフライドポテトに胡散臭げな視線を向けている。
まぁ、話だけを聞いていれば色々と思うところがあっても仕方がない。
「ま、とにかく食ってみてくれ。そうすれば俺が言いたい事も分かるだろうし」
そう告げ、お手本とばかりに俺はフライドポテトへと手を伸ばして口へと運ぶ。
久しぶりに感じる、外側がカリッ、サクッとした食感でありながら、中はホクホクとしたジャガイモの食感。
言葉にすれば本当にそれだけなのだが……だが、実際に
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