暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1331話
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いるのを見れば、千鶴の言葉に出て来たアクセルというのはイザークだと思っても仕方がない。
 中にはそんなイザークを可愛いとか言っている女の姿もあるが、イザークは努めて無視しているらしい。
 オウカに知られると色々とあるんだろうな。

「アクセル、ちょっとどこかで軽く食べていきたいんだけど、お勧めのお店はある?」

 エザリアの言葉に、俺が真っ先に浮かんだのは当然の事ながら以前ハルカやルリと一緒に街中に来た時に寄ったファーストフード店だった。
 ハルカと来た以外にも本を買う為だったり他の買い物とかで色々とサツキミドリ2号に出かけはしたが、やっぱり一番印象に残っているのはあのファーストフード店なんだよな。
 ナデシコでもあの店の件はかなり広まっており、実際にファーストフード店に負けていられないとして、テンカワはホウメイと協力してナデシコ食堂でフライドポテトを何度も試作していたし。
 ……ただ、結局それでも美味いフライドポテトは出来上がったんだが、それでもある程度美味いってだけで、あの店のフライドポテトには及ばなかった。
 ファーストフード店で出しているフライドポテトなんだし、決して手が込んでる訳じゃないと思うんだけどな。

「じゃあ、近くにあるファーストフード店に行くか」
「ファーストフード店? アクセル、お前母上の健康を少しは……」
「イザーク、たまにはファーストフードもいいでしょう。それにわざわざアクセルが普通のファーストフード店に案内するとは思えないわ。何かあるのでしょう?」

 イザークとエザリアのやり取りに頷きを返す。

「その店は俺がナデシコでパイロットをやっていた時に有名になった店でな。ファーストフード店としてはハンバーガーとかがあまり美味くない。いや、寧ろ微妙と言ってもいい。けどサイドメニューの……特にフライドポテトに関しては絶品なんだよ」
「フライドポテト? ただ芋を揚げただけのものだろう? それがそんなに違うのか?」

 疑わしげな視線を俺に向けてくるイザーク。
 だが、それが普通の反応であるというのを知っている為、それを責める事はしない。
 実際、あのフライドポテトは自分で食べてみないとその味が分からないというのは事実なのだから。

「ま、実際に食ってみれば分かるだろ。ほら、行くぞ」

 そう告げ、ファーストフード店へと入っていく。
 システムとしては、どこの世界にもあるファーストフード店と似たようなものだ。
 店員の前に並んで注文するというもの。

「あらあら、ファーストフード店というのはどこの世界でも変わらないのね」

 カウンターに並んでいる客を見渡して告げる千鶴。
 その言葉に俺達の前に並んでいた客が訝しげな視線を向けてくるが、その視線は千鶴やあやか、エザリアへと向け
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