機動戦艦ナデシコ
1331話
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ーコ、イズミ、ジュンといった風に名字と名前が似ているような人物や、メグミのように名前の方が先に来ている人物、更にエリナにいたっては、エリナ・キンジョウ・ウォンだ。
イネス・フレサンジュといったように最初から和風の要素がなければ寧ろ分かりやすいんだろうけど。
「今までずっとハルカって名前だと思ってたんだけどな」
「そう。ハルカとミナトだと、ミナトの方が名字に聞こえてもおかしくないと思うわ。……まぁ、アクセル君がきちんとミナトに確認していなかったのが悪いんだけど」
ウフフと笑みを浮かべている千鶴だが、その笑みには間違いなく俺を責める色がある。
うん、相変わらず妙な迫力を発揮してるな。
ただ、今回の件に関しては千鶴が言ってる通り全面的に俺が悪い以上、言い訳をする事も出来ない。
「2人共、そのくらいにしておいてあげなさい。それより、折角だから服を見ていきましょうか。この世界でどんな服が流行っているのかというのは知っておきたいし」
エザリアの助け船のおかげで、何とか2人の責めからは抜け出す事が出来た。
もっとも、今エザリアが口にしたのは、俺を助けるというよりは純粋に服に対して興味があったからだろう。
ホワイトスターにある店は、少数を除いて各世界から出店している。
当然その店の中には服屋もあり、各世界の流行が採り入れられている訳だ。
基本的にはどんな服を見てもそう大きな違いがあるとは思えないのだが、実際にそれを着る方にとってはその小さな差異が大きいらしい。
……小さな差異が大きいってのも、微妙に矛盾しているような気がするが。
ともあれ、そんな理由で未知の世界であるナデシコ世界のファッションには色々と興味深いものがあるのだろう。
俺の場合は特に着る服には拘りがない。
いや、シャドウミラー時代から着ている改造軍服を着続けているというのが拘りと言えば拘りになるか?
キブツのおかげで布地に困る事もなくなってるけど、実はこの改造軍服。地味に技術班の技術が採り入れられており、時々バージョンアップしていたりする。
ただ、俺自身は服に拘りはないが、他の面子が拘るのに口を挟むような真似はしない。
特にあやかや千鶴は、俺に見せる為の服を選ぶという意味で張り切っている面があるし。
「下着もいいのがあればいいんだけど……大きいサイズだと、可愛いのがあまりないのよね。もっとも、アクセル君の場合は可愛いよりもセクシー系の方を好むんだけど」
「……千鶴、街中で貴方がそういう事を言わないの」
千鶴の口から出た言葉に、エザリアが注意する。
偶然それを聞いていた通りすがりの男は、俺やイザーク……特にイザークへと嫉妬の視線を向けていた。
何でイザーク? と思ったが、今の千鶴の話を聞いて頬が赤くなって
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