妖精たちの罰ゲーム
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あるが、何となく大丈夫な気がする。
たぶん一番エグいラクサスさんはナツさんを選ぶだろうし、ジュビアさんはグレイさん、ミラさんはエルザさん、ガジルさんはルーシィさん。残るはエルフマンさんとカナさんだけど、たぶんカナさんはウェンディを選ぶだろうから、俺は難を逃れることができるかもしれない。ウェンディはヤバイことになるかもだけど・・・
「俺はナツをもらうぞ!!」
最初に名乗りを上げたのはエルフマンさん。だけど、ナツさんはたぶんラクサスさんが―――
「あぁ、いいぞ」
「えぇ!?」
いきなり予想外の出来事が起きてしまった。まさかラクサスさんがナツさんを譲るなんて・・・これはもう嫌な予感しかしないぞ。
「ジュビアはもちろんグレイ様!!」
「あ・・・あぁ・・・あ・・・」
続いてジュビアさんがグレイさんを指名する。指名された彼は寒気がするようで、真っ青になっていた。
「私はエルザね」
「う・・・」
「俺はお前だ」
「いやあああああ!!誰か替わって!!コレ絶対一番外れだから!!」
ミラさんがエルザさんを、ガジルさんがルーシィさんを指名する。二人は自分を指定した相手が嫌なようで、特にルーシィさんは大騒ぎしている。
「ということは・・・」
背中に嫌な汗を感じながらまだ相手を選んでいない二人の方を見る。そのうちの一人、雷を操る竜と視線が合ってしまい、どっと汗が吹き出してきた。
「俺はお前だ、シリル」
「ぎょえええええええええええええ!!」
頭を掴まれ逃げられなくなってしまった俺を見て不敵な笑みを浮かべる雷竜。よりによって一番エグい人に当たってしまうなんて・・・
「じゃあ・・・私は・・・」
びくびくと体を震わせ心配そうな表情をしているウェンディ。そんな彼女の元に、カナさんがやって来る。
「お姉さんのもの」
「ひゃああああああっ!!」
ウェンディもかなりヤバイ人に捕まってしまい、思わず悲鳴を上げている。こうして、Bチームによる罰ゲームが開始されたのであった。
第三者side
「ナツ!!なんか漢らしいもんを買ってこい!!」
「んだそりゃあ!!意味わかんねぇよ!!」
エルフマンに意味不明な指示をされて絶叫しているナツ。しかし、今日の彼は大柄なその男に逆らうことができない。
「今日一日は何でも言うことを聞かなきゃいけないんだぜ?」
「うぐっ」
エルフマンにそう言われ、反撃の余地なく外へと飛び出していくナツ。彼は心に決めた。今日一日が終わったら、奴をタコ殴りにしようと。
(に・・・逃げ場がねぇ・・・
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