妖精たちの罰ゲーム
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ある日の早朝。ここ、妖精の尻尾では、大魔闘演武に出場した12人が集められている。
「これより、大魔闘演武チーム統合でうやむやになっていた・・・AチームとBチームの決着をつける!!」
大魔闘演武一日目の競技『隠密』の最中にジュビアさんが言っていた「勝ったチームが負けたチームを好きにできる罰ゲーム」、それのために集められたのである。
「負けた方が勝った方の言うことを一日だけ何でも聞くこと!!」
「こいつぁ負けられねぇな」
「絶対勝てよ!!雷野郎!!」
Bチームからは指をポキポキと鳴らしてやる気満々のラクサスさん。
「悪いが勝つのは私たちだ」
対する我々Aチームからはエルザさん。
「やっちまえエルザー!!」
「向こうにはエグい奴等が揃ってる」
「負けたら何されるかわかんないよ」
「頑張ってエルザさん!!」
向こうのチームにはカナさんやガジルさんといったヤバイ面子が揃っている。もし負けようものなら、それは死を意味するであろう。
「「ポンッ!!」」
前に出てきた二人が互いの右手をつき出す。エルザさんはチョキ、ラクサスさんはグー。ここまで言えば皆さんお分かりであろう。勝負種目は・・・じゃんけんなのである。
「勝ったのはBチーム!!」
「おし!!」
「イェーイ!!」
「漢ぉ!!」
「ギヒヒ」
「楽しみね」
じゃんけんなので、当然ラクサスさんのグーがエルザさんのチョキに勝った。そのため、Bチームはみんな大喜びで一体何をさせようか考えているみたいだ。
「ついに、グレイ様を好きにできる日が・・・」
中でもジュビアさんは相当嬉しいようで、なんか溶け始めている。
「「「最悪だ・・・」」」
「そんなぁ・・・」
「私たち・・・どうなっちゃうんですか〜?」
一方敗北した俺たちは、全員が最悪の事態に青ざめている。じゃんけんで負けたエルザさんに至っては、もはや話す気力もないようである。
「うぷぷ、楽しそう」
「ドンマイシリル〜」
「諦めなさい。ウェンディ」
そんな俺たちの足元では、ハッピーとセシリー、シャルルが罰ゲームを受ける俺たちを見てニヤニヤしている。
「お前たちもな」
「「「?」」」
すると、そんな三匹のところにもう一匹のエクシードが現れる。
「相棒のエクシードも、連帯責任で同じ罰が与えられる」
「えーっ!?」
「何よそれー!?」
「聞いてないよ〜!!」
リリーからのまさかの発言に納得できないセシリーたち。お前たちだけ逃げようなんて、虫がよかったと言うことだ。
「ど・・・どうしようシリル・・・」
すでに涙をボロボロと流している少女がこちらを見つめてくる。しかし、個人的にでは
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