記憶のハジマリ
ハジマリ
前書き
私の記憶は3年前からはじまる
最初に視界に入ったのは覚えのない建物内の景色
そこがどこなのかなんてわからなかった
頭がぼーっとしていたんだ
それから少しずつ意識がはっきりしてきて色々考えてみた
わからなかった
何一つ
ここは何処なのか なぜ眠っていたのか 自分の名前すらわからなかった
それからひどい孤独感に襲われたのを覚えてる
なんだかとても悲しくて涙が止まらなかった
とりあえずここから出よう
そう思った私は薄着の服のまま部屋を出た
外はひどく荒れていた
一面真っ白で吹雪いていた
宛なんてなかった
あのままあの建物にいればよかったのかもしれない
「こんなところに人間がいては危ないよ」
ふいに聞こえた声に私は顔をあげた
そこには白髪で黒い服に身を包んだ年老いた男の人がいた
「あ...」
口の周りが赤くて微かに鉄の匂いがした
この人、人間じゃない
そう気づいた時にはもう遅かった
「ヴァンパイアに襲われてしまうよ 私のような血に飢えたヴァンパイアにね」
長い血に濡れた牙が見えて鋭い目が私を睨み付けた
このまま死ぬんだ
そう覚悟して目を閉じようとした時だった。
ドンッ
銃声が聞こえて目を開けるとヴァンパイアは砂になり、そこにはヴァンパイアではなく銃を構えた男の人がいた
この男の人との出会いが私の運命を大きく変えた
前書き
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