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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十四話 リベンジ戦は燃えます!!
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、彼らは未だ望郷の念にあるのだ。一日も早く故郷の土を踏ませることこそ、我が自由惑星同盟宇宙艦隊の仕事だと私は思う」
「わかりました。では、どのように作戦をすすめるおつもりですか?」
そう質問したのは、ラルフ・カールセン准将だった。士官学校に行けずにたたき上げでここまできた壮年の将官だった。粘り強い戦いをし、前の第八艦隊において、弱小とののしられた部隊の中で孤軍奮闘し、生き残ってきた一人である。シトレはそういうカールセン准将の人柄を評価し、引き続いて第八艦隊の分艦隊指揮官として任命していた。
「イーリス大尉。例のものを」
「はい」
傍らに控えていたシャロンがディスプレイ上に敵艦隊とエル・ファシル星域の地図を表示させる。
「我々の目的は、敵の総旗艦を轟沈させ、指揮系統を混乱させることにある。敵は正規艦隊ではない。したがってその指揮系統も司令官頼みだというところがある。司令官旗艦さえ轟沈させてしまえば、混乱する敵艦隊等物の数ではない。これが基本方針だと思ってくれ」
「なるほど。して、その旗艦は特定できているのですかな?」
「はい。これです」
シャロンがディスプレイを操作して、それを示した。一点だけ赤く光るのが敵の司令官旗艦というわけだ。
「我々はエル・ファシル星域の至近距離にワープアウトし、ひた走りに敵の艦隊の中枢を突く。ただし、カールセン、ニンメルの両准将の部隊は側面展開を行ってほしい。これで敵に包囲されたと錯覚させる。すべては一瞬のことだ。敵も翻弄されるだろう。そのすきに私自らが主力を率いて敵司令官旗艦に強襲、これを撃破する」
ニンメル准将は第八艦隊分艦隊の中でカールセン同様生き残った准将である。これといって突出した能力の持ち主ではないが、命じられたことを自分の裁量で着実にこなす姿勢をシトレは評価していた。
シトレ自らが示した作戦シミュレーションを見た指揮官たちからいっせいにどよめきが起こった。
「何か質問はあるか?ないな。・・・・では、作戦を決行する。諸君らの奮闘を祈る」
一斉に敬礼して出ていく指揮官たちを、シトレは見送った。残ったのはシャロンだけだ。
「イーリス大尉、本国からは何と言ってきた?」
「民間人を仮屋住まいにしていたのは、このときのためだったのですね。すでにハイネセンを第3艦隊の護衛で出立したとの連絡が入っています。表向きはエル・ファシル星域に近い星域に居住区域を設けたとの発表ですが、実際本部長閣下の中では、エル・ファシルの奪還は織り込み済みだということでしょう」
シトレは苦笑し、本部長閣下らしいとつぶやいた。
「しかし、民間人はよく承知したものだ。エル・ファシル星域からハイネセンまで一か月、仮住まいになれる間もなく、またエル・ファシルに逆戻りだという
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