第二話 私の「カテゴリー」
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もらっても吾輩は構わんぞ。」
「ええ、利根姉さん、さすがです。」
筑摩もにっこりした。
「戦艦若しくは空母に該当する艦娘を航空巡洋艦寮に配属、ですか・・・・。」
鳳翔がちょっと顔を曇らせた。前例が全くないことだった。基本的に特務艦を除いては、戦艦は戦艦寮に、航空戦艦は航空戦艦寮に、空母は空母寮に、巡洋艦は巡洋艦寮に、駆逐艦は駆逐艦寮にと、艦種によって厳しく配属先が決まっている。それは同型艦のみならず異種各艦同士の秩序を維持することと、仲間意識を高めることなどを目的としていた。今回の新型艦の配属については、その秩序体制に風穴を開けかねない事態となっていた。普通であればこのような会議自体が開催されない。今までとは違う異例中の異例だということだ。
鳳翔自身も悩んでいた。一体彼女をどこに配属すればいいのだろう。
「わかりました。それについてはもう一度提督と話し合ってみます。とにかくもう間もなく新型艦娘は到着します。各員は指定された地点に出て、彼女を気持ちよく迎えてあげてください。いいですね?」
鳳翔の言葉に、皆は一斉にうなずいた。もっとも内心抱いている思いは皆バラバラだったが。
このような議論の対象である紀伊は霧島としきりに語り合いながら、一路呉鎮守府を目指して内海を走り続けていた。
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