第2章:埋もれし過去の産物
第46話「前を向いて」
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たようなものだ。
「...じゃ、便宜上“導王流・弐ノ型”としておくか。」
「普段の導王流が“壱ノ型”ね。」
安直だけど、他に特に思い浮かばないし、これでいいだろう。
「さて、夕食にするか。」
「私も手伝うわ。皆でやった方が手っ取り早いでしょ。」
「助かる。」
椿が葵を呼びに行くので、僕は夕食のメニューを適当に考え、材料を取り出す。
「(...大丈夫、僕はちゃんと前を向いている。)」
椿と葵が戻ってきて、三人で料理に取り掛かる。
そして、食材を切りながら、僕はそう思考する。
「(途中、躓くかもしれない、立ち止まるかもしれない。...でも、見守っていてくれ。僕は、きっと前を向き続けるから....。)」
今はもういない緋雪に向けた想い。
きっと、ここではないどこかで見守っていてくれてるだろうと、僕は思った。
「....夕陽が綺麗だな。」
「ちょっと、手元危ないわよ。」
「っと、悪い悪い。」
ふと、窓から綺麗な夕陽が差し込んでいた。
―――その色は、とても綺麗な緋色で....。
―――僕らを見守っている。...そんな気がした。
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