第2章:埋もれし過去の産物
第46話「前を向いて」
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てから、皆に対してそう言う。
緋雪のメッセージを一緒に聞いていたリヒトとシャルは、その意を瞬時に汲み取った。
〈...もちろんです。私は、貴方のためにいるのですから。〉
〈お嬢様が私を貴方に託したのです。途中で見捨てるのはお嬢様への裏切りです。〉
「...リヒト、シャル...。」
リヒトとシャルの言葉に、優輝は感激する。
「....私達は優輝の式姫よ。支え、ついていくのは当然。...と、言いたい所だけど、今回ばかりはそれを抜きにしてもついて行くわ。...そう、決めたもの。」
「今更だよ、優ちゃん!」
「椿、葵も...。」
椿と葵もそう言い、優輝は少し泣きそうになる。
「(...あぁ、僕って、こんなに支えてくれる人がいたんだな...。)」
今まで、一人でも頑張ろうとしていたがための、感動。
それを優輝は噛み締めていた。
「(...うん。緋雪、僕はこれからも頑張って行ける。....安心して、眠れよ...。)」
傍にいなくても、きっと見守っているであろう緋雪に、優輝はそう祈った。
=優輝side=
緋雪を喪った悲しみを乗り越えて、一段落ついた所で椿に一つ頼んでみる。
「霊力を本格的に扱いたい?」
「ああ。今、魔力は扱えないから、体を完治させる事もできないだろう?霊力なら自然治癒で完治を早めるぐらいはできるかなって。」
そう。それは霊力の扱い。
魔力に関してはムートの記憶と経験もあって、完全に習得しているが、さっき言った通り魔力はリンカーコアがボロボロだからほとんど使えない。
だから、まだ扱いきれてないであろう霊力の使い方を教えて貰おうとした。
「...正直、教える事なんてないわよ?」
「...えっ?」
「だって貴方、記憶が曖昧だけど、緋雪と戦ってた時、魔力と合わせて使ってたじゃない。負担が途轍もないにせよ、合わせて使う程の技量があるんだから、教える事なんてないわよ。」
椿にそう言われて、ふと思い出した。
...そういえば、裏技みたいな強化してたっけ...。
「...まぁ、独特な使い方で、私達が扱う“術”は使えてないから、それは教えるわ。」
「あ、そうか。ありがとう。」
「...優輝の頼みだもの...。」
ん?今、椿がなんか言ったか?
「霊力そのものの扱い方は分かるわよね?」
「ああ。魔力と同じような感覚だった。」
「...私は魔力を扱わないから分からないのだけど...。」
そこでひょっこりと葵も会話に参加してきた。
「扱い方は同じだよー。
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