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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四話 スカウト
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ウトの了承を得た。

「これで一安心や」

ホッとした様子で、はやてはアスカにスマホを返す。

「美人さんと話す機会が少ないから、挨拶に格好つけて皆さんと話したかっただけです。申し訳ありませんでした」

何ともいえない微妙な表情でアスカが謝る。

「キミも上手やな、アスカ君。でも、これで晴れてアスカ君は機動六課のメンバーや。よろしくな」

はやてが右手を差し出す。一瞬戸惑ったアスカだったが、すぐに自分も右手を出してはやての手を取る。

「はい!よろしくお願いします!」





アスカのスカウトが上手く終わり、はやてとフェイトはなのはと別れて廊下を歩いていた。

「でも、ちょっとビックリしたかな?アスカの部隊って」

フェイトが先ほどの騒ぎを思い出す。

「あはは、まあ男所帯って事やから、私らの常識外の事もあるんよ、きっと」

はやては笑いながら、窓際から眼下の芝生に目をやる。

見ると、そこにはスカウトをしたスバルとティアナが、仲良くじゃれていた。

……ティアナがスバルの頬を引っ張っているように見えるのは、気のせい……じゃないだろう。

「あの二人も、入隊確定だね。これから忙しくなるね」

フェイトがじゃれ合っているスバルとティアナを見てそう言う。

「そうやね。あとの二人も近々合流予定やし、色々にぎやかになっていくなあ」

どこかノンビリとした感じのはやて。だが、頭の中は部隊設立に向けた段取りで一杯になっている。

「でも……なのはは、アスカのどこを見てスカウトしようって思ったんだろ?」

フェイトが疑問を口にする。

アスカの攻撃力は、スバルやティアナと比べても格段に劣る。

「ん〜、まあ、何か考えがあっての事や。案外、突拍子のない事をしでかす子かもしれへんし、何より度胸がいい。私は結構気に入ったよ」

自分を試した少年に、はやては何か強いエネルギーみたいな物を感じていた。





一言余計なスバルを散々ひっぱたいた後に、ティアナは上着のポケットに何か入っているのに気づいた。

「あ……しまったぁ」

それは、黄色いバンダナだった。試験の時、アスカが捻挫の応急処置で巻いてくれたものだ。

「返すの忘れてたの?」

「うん、どうしよう……」

ティアナが困った顔をした。

「大丈夫だよ、ティア。六課で返せばいいよ」

「六課って、アイツがくるかも分からないのに?」

「くるよ、絶対に」

やけに自身のあるスバル。

「……聞くだけ無駄だろうけど、その根拠は?」

「無い!」

「即答するな!」

ペシンとまた頭をひっぱたくティアナ。

「いたた……でも、きっとくるよ、アスカは。だから、
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