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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四話 スカウト
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回、前々回の資料から見ても、今回は積極的に攻撃に行ってるね。
攻撃力は難ありだけど、それを補うだけの防御力と機動力。
状況判断も及第点に入っている。
特に評価されるのは、大型スフィアのバリアを対消滅させた事だね。
よくあんな手を思いついたね」

スラスラと試験内容の結果を読み上げるなのは。

(今のところは好感触……でも)

まだ油断はならないと身構えるアスカ。さすが二回も落ちていると、合格発表でぬか喜びをしないように用心する。

「最後の危険行為は、ゴール後のチームメイトを助ける為の行動だけど、これは減点対象です。
仲間を助けに行って、自分が怪我をしては意味が無いからね」

「はい……」

(やっぱり素直には行かないか……何かしら足を引っ張るな)

苦い表情になるアスカ。

最後の暴走の当事者であるスバルとティアナも、バツの悪そうに俯く。

「でも、あのまま二人を見捨てていたら、個人的にはどうかな?って思ってたけどね」

二コッと笑うなのは。

「え?」

(どういう事?)

困惑するアスカに、なのはは試験結果を言い渡した。

「アスカ・ザイオン二等陸士。合格です、おめでとう」

一瞬ポカンとしたアスカだったが、ハッとなって立ち上がり、敬礼する。

「ありがとうございます」

意外と落ち着いた声だ。それ程喜んでいるようには見えない。

『ねぇ、ティア。アスカ、あんまり嬉しそうじゃないよね?』

スバルが念話でティアナに話しかける。

『すぐに理由は分かるわよ、たぶんね』

試験だけのチームメイトだったが、その僅かな時間でティアナはアスカと言う少年がどういう人物か分かったような気がした。

(基本的に優しいのね。気をつかっている)

恐らく自分達は不合格だろう。アスカもそれを察している。

だから喜べないのだ、とティアナは思った。

「はい、じゃあ座って。それで、スバルとティアナだけど…」

なのはが、スバルとティアナに向き直る。

アスカはその二人の隣に静かに座った。

「二人とも技術はほぼ問題無し。でも、危険行為や報告不良は見過ごせるレベルを超えています」

なのはは厳しい表情で二人に伝えた。

スバルとティアナは見るからに沈んで行ってる。

「自分やチームメイトの安全だとか、試験のルールを守れない魔導師が人を守るなんて、できないよね?」

「はい……」

ティアナが落ち込んだように答える。

厳しい言葉だが事実だ。何も反論できない。

「だから残念ながら、二人とも不合格……」

「待ってください!」

アスカが唐突に割り込んできた。

「な、何かな?アスカ君」

突然の事に驚くなのは。他の
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