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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四話 スカウト
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はっきり言って相手は格上。その話を途中で切るなんて失礼でしかない。
だけど、この大物二人がどの程度の認識をしているのかを見極めなきゃならない。
「スカウトと言えば聞こえはいいですが、八神二佐のやっている事は引き抜きです。
どの部隊でも、引き抜きがあったとなればメンツの問題になります。要らぬ恨みをかう事になるのでは?」
そう。
スカウトを受けると言うのは、今いる部隊から抜ける事だ。
総じて、以前の部隊は待遇が悪いと周りからは見られる。
そうなれば、その部隊はいい恥さらしだ。隊員に逃げられた部隊として汚名を被る可能性もある。
「ちょっ!」「なに言い出すのよ!」
最初に反応したのはスバルとティアナだった。っていうか、おまえ等考えてなかったのかよ。
「黙ってろ」
オレは二人を制して、八神二佐の目を見た。
はやてside
「ちょっ!」「なに言い出すのよ!」
隣に座っていたスバルとティアナが慌ててアスカ君を止めようとしたけど
「黙ってろ」
二人を軽く制して、私の目を見つめてきた。
この子、結構やるなあ。
このくらいの年頃なら、部隊のメンツ云々って気にかけない子が多いのに。
しかも、それを本気で言っていない。どれだけの覚悟があるのか、私に揺さぶりを掛けてきたんや。
私は、アスカ君の視線をしっかりと受け止めた。
「その恨みは私が受け止めるよ。私には、その責任と義務がある」
目を逸らさずに、私は答えた。
さあ、どうやろ?
outside
「その恨みは私が受け止めるよ。私には、その責任と義務がある」
はやてがアスカの目を見て答えた。
「……」
その目は、淀みも動揺もない、まっすぐな目だった。
そこまでの覚悟はできていると言う事だろう。
「おみそれしました」
アスカは両手を上げた。
「ふふ、面白い子やなあ」
はやては、臆面なく上官を試す行動に出たアスカを頼もしく感じた。
普通なら常識知らずと叱責する所だろうが、それを受け入れる懐の深さを、はやては持っていた。
「えーと、取り込み中かな?」
そこに、試験結果を持ってきたなのはがやってきた。
「平気やよ」
はやては席を詰めて、なのはの座るスペースを確保する。
「とりあえず、試験の結果ね」
はやての隣に腰を下ろしたなのはが、三人を見る。
「まずは、アスカ君」
「え?あ、は、はい!」
(まずは?オレと二人の結果は違うのか?)
一抹の不安を覚え、緊張がぶり返すアスカ。
そんなアスカを見て、なのはは安心させるように微笑む。
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