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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十三話 独りでは何もできないのです。
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。ですが皇女殿下、今の話は・・・・・」
「あら、違ったの?」

 俺は一瞬迷った。元々ここに来たのは皇女殿下が転生者かどうかを確かめることにある。だとすればこの機会だ。ごまかさずに一気に聞いてしまった方がいいというものだ。

「いいえ、そうです。そしてそれを知っているということは皇女殿下もまた転生者でいられるのですね?」
「敬語はいいわよ。あ〜でもあれか、前世の年齢によっては敬語かどうか決まるか。あなたいくつだったの?何してたの?」

 俺が22歳の学生だということを話すと、皇女殿下はおかしそうに笑った。

「勝った〜!!私27歳のOLだもの。あなたがこの世界じゃ年上だけれど、私の方が一応年上なのね。だったら私の方はタメ語で構わないよね?」

 むろんだ。というか前世でも現世でも俺がタメ語ではなせるわけがないじゃないか。

「さて、時間がないから本題に入るわね。私たちは今の立場上原作からいけばラインハルトに滅ぼされてしまう運命にあるわ。私は皇族、あなたは貴族なのだから」

 順当にいけばそのとおりだ。まぁ、貴族の中でも生き残った開明派はいるが、俺の家は大貴族だ。そうはいかないだろうが、最も俺が家名を捨てれば話は別だ。

「その通りです」

 俺はそう答えるにとどめた。

「でしょ?だとすると二人で手を組んで、ラインハルトを滅ぼしてしまったほうがいいと思うのね」

 やはりそうなるか、しかし本当にできるのだろうか?俺の疑問符を読み取った皇女殿下が応える。

「できるわよ、なんてったってこっちには原作知識あるもの。それが二人もそろってるんだから勝てないわけないじゃない。それにシュタインメッツやファーレンハイトは既にこっちに収めたわけだし」

 一流の武人が名品扱いか。ちょっとかわいそうだな。

「どう?」
「少し考えさせてもらえませんか?まだラインハルトもこの世界で貴族を滅ぼすと決まったわけではないですし、私たちが生まれたことで原作からかい離する可能性だってあるわけですし・・・・」
「人の性格はそんなに簡単に矯正できないわよ。幼いころから仕込まれない限りはね」

 皇女殿下が一転、冷たい声で言う。

「今この場で決めて。もっともあなたが断るのなら、私は私の身を守るだけよ」

 そうか、一転して俺の罪を鳴らすか、それともバウムガルデン家もろとも俺を殺すか、それとも・・・・。皇女殿下はここまで腹を割ったのだ。皇女殿下が転生者だと俺が知っていれば後々俺自身ある意味やりやすくなるし、俺がラインハルト陣営に入ってしまえば、そのことを暴露して注意喚起もできる。色々な波紋があるだろう。それを阻止するために俺を殺そうというのか・・・・。

「お願い」

 不意に両肩をつかまれていた。驚いて顔を上
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