暁 〜小説投稿サイト〜
やがて妖銃の弾輝
異能1始まりの横須賀《街》
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バンに詰めれるだけつめてきた。
後は高校生活の間にそろえないと。
荷物の整理をしていると部屋の戸をノックされた。
でると祈さんが立っていた。

「ひゃあ、ごめんなさい……。
に、荷物が届いてます……」

ビクビクサレテルガオレナニカシタカ?
ショックを受けながらも階下に下りて玄関にある『それ』を手に取る。

「す、すごい……力持ちなんですね?」

力持ち?
ただのダンボール箱だが……?
重さもほとんど感じない。
虚弱体質なのかな?
祈さんは華奢だからなるべく荷物持ってあげよう。
そんなことを思いながら俺はダンボール箱を抱えて自室に戻った。

「さて、誰からだ?」

ダンボールに貼られている伝票を見たが差出人は(まゆずみ)と書かれている。
だが黛という知り合いは俺にはいない。
強烈な予感がした。
開けなければいけない。
開けたら戻れない。
だけど開けないと……生き残れない。
そんな予感がしたんだ。

迷った挙句、俺は丁寧にダンボール箱を開封して中に入っている物を取り出した。
中に入っていたのは……。



一丁の大型リボルバー式拳銃と赤い弾丸と青い弾丸、通常弾が入ったケースだった。

「は?」

意味がわからなかった……。



中学時代、俺はその『何か』を避けるため、程々の俺であり続けた。
その『何か』に巻き込まれないために、交友関係もあまり広げなかった。
特に、女は入念に避けたつもりだった。
まあ、従姉妹や幼馴染とは普通に接していたけどな……。
おかげで当時は、根暗、草食系とか言われてたな。



―――だが、入学した高校が悪かった。
俺は……いや、俺達はとうとうその『何か』と対峙し、戦うハメになる。
見つかってしまったんだ。
その『何か』と関わる、よりによって、女達に。
そう、やがて魔剱のアリスベルとやがて魔弾のマリナーぜと呼ばれるようになる―――あの姉妹に。




























「な、何だよ。
何でこんな物が……」

古びた洋館のとある部屋のとある床に『それ』は置かれている。
段ボール箱に入れられていた『それ』は箱から出され床に無造作に置かれている。
漆黒の銃身に金色のラインが3本入っており形は歪でトリガーの先、銃身の先端へと行くにつれ三角形に広がっており金文字でデカデカとX(イクス)の装飾が彫られている。
リボルバーの弾数は8発でグリップの先には伸びる秘匿性のワイヤーアンカーが収納されていた。
銃弾は赤い弾と青い弾、普通の銃弾として.44マグナムが30発同梱されていたケースに入っていた。
赤い弾は紅色でまるで燃えてるかと錯覚させ
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