異能1始まりの横須賀《街》
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そんな気がする。
どこだ? どこで、会ったんだ?
……駄目だ、思い出せない。
「何で疑問系なんだ?
俺は原田 静刃だ。
よろしく、な??」
静刃と名乗った少年は先に歩き出す。
「待てよ、俺まだ名乗ってないんだけど……?」
俺の声が聞こえてるのか、いないのか。はっきりしないままどんどん進む彼の後をついていった。
しばらく歩くと洋館が見えてきた。
「すげぇ……」
唖然とする俺に静刃は……。
「早く入れよ……すぐ飽きるさ」
苦笑いをしながら家の中に入るように言ってきた。
玄関の中に入ると……。
ぱたぱたぱた、とスリッパを鳴らして女の子がやって来た。
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
生っちろい足で立ち、むっちりした臀部にセーラー服の短いスカートを履いている。セーラー服に重ねられた少女のエプロン、その胸の部分が破けそうなくらいぱっつんぱっつんになっている。
慌てて目を逸らしたが少女の顔もちら見した。
ロングの黒髪と童顔で甘ったるい顔つきだが……とんでもなく可愛い。
「おい祈、なんて格好してんだよ??」
「?」
祈と呼ばれた少女は視線を静刃から自分の服に向けた。
自分がしている格好を確認して、首を傾げる。
「何って、お料理してたんだよ?
今日はね、お兄ちゃんが好きなハンバーグだよ??」
「またか……」
静刃の呟きが聞こえたが……『また』ということは頻繁に出るのか?
ハンバーグ……。
「ところでお兄ちゃん、こちらの方はお客さん?」
やっと俺に気がついた。
よかった、空気にされてなかったよ……俺。
「あ〜客ってよりな……」
「はじめまして、今日から同居させていただきます。
当導 弾輝です」
自己紹介を始めた俺だがなんだろう?
やけに静刃が焦ってるな?
「ど、同居人!?
祈、聞いてないよ!?」
ぶわっと泣き出してしまった祈さん。
対人関係が苦手な俺は対応がわからず、静刃に視線を向けた。
静刃とアイコンタクトで意思の疎通をはかる。
静刃の目はこういってる『ここは俺にまかせろ!!』と。
俺は静刃に……『後は頼む??』と目力で伝えた。
よし、静刃が伝えやすいようにお膳立てしておこう。
「大丈夫だよ祈さん、例え同居人が増えようと静刃が君を守るから」
「ちょっ……お前何いっ「お兄ちゃ〜〜〜ん」っ??」
静刃が怒鳴ってきた。
だが胸に祈さんが飛び込んできてそのけしからんボディを抱きかかえていやがる。
ちっ、リア充め……爆発しろ。
イチャラブ(俺視点)する二人を残して俺は二階の空き部屋を探す。
「日用品や生活雑貨とか買わないとなぁ〜」
服とかは旅行カ
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