Ammo02。無自覚な逸般人
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ルーマニア
ルーマニアは、東ヨーロッパに位置する共和国制国家で南西にセルビア、北西にハンガリー、北にウクライナ、北東にモルバナ、南にブルガリアと国境を接し、東は黒海に面した国家である(wiki調べ)
公用語はルーマニア語だが、宗教的には東方教会の『ルーマニア正教会』が大多数を占めている。
国名のルーマニアは『ローマ人の国』という意味でかつて、ローマ帝国の領土だった時の名残が今もあるようだ。その歴史は古く中世には、ワルキア、モルダヴィア、トランシルバニアの3公国、黒海に面したドブロジャがあり、様々な国の支配下で発展した国の一つである。
かつてのワルキア公国、今のルーマニアで英雄とされた人物がいた。
ワルキア公、ブラド……実は吸血鬼であることは表の世界では信憑性がないデマという情報を流されている。しかし、裏では『無限罪のブラド』として武偵、公安、様々な組織からマークされているが、そのことを知っているのはごく一部である。
何故ならブラドには誰も手を出せないある秘密があるからだ。
〜ルーマニア内のとある古城〜
薄暗い古城の中を白衣を着た爽やかなイケメンという感じの男の隣を黒いゴシックローターのドレスを着た私は並んで歩いていた。
並んで歩いてはいるが、その立場は決して対等ではない。
「サンプルは集まったのかしら?」
黒いドレスを身に纏った私は威圧的な声色を出し、隣を歩く男に語りかけた。
「ええ、ぬかりはありませんよ。いつでも採種できます」
「久しぶりにいい食事もできそうね。ああ、そうそう、あの雌犬はどうしてるのかしら?」
「地下の牢屋にいますよ。心配しなくても彼女には何もできません。遺伝子的に劣性ですからね……」
「そう、つまらないわ……少し遊ぼうと思っていたのに……」
なあんだ、抵抗しないのねー、ツマラナイわね。
もっと反抗した方が面白いのに……。
そんな事を考えながら私は今日もこの退屈な古城の中で配下の手下に指示を出す。
ああ、もっと美味しい血が飲みたいわ。
肌も荒れてきたし、血液風呂なんかもいいわねー。
下等種族の人間共よ。私の糧となるといいわ。
とある飛行機の機内
『ご搭乗ありがとうございます。当機はまもなくルーマニア首都ブカレストに到着致します。シートベルトを着けてお待ち下さい』
……ん?、アナウンスか……。
「ふぁ〜よく寝た〜」
あの後、蘭豹達にしつこく父の事と俺の事を聞かれ、精神的に疲れてしまい気がつけば爆睡してしまっていた。
隣を見てみると、蘭豹と綴はヨダレを垂れ流しながら爆睡していた。
いや、お前ら一応女の子だろ?
いいのか? いや、考えるのやめよう。うん、それがいい……。
さて、ようやくルーマ
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