Ammo02。無自覚な逸般人
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捜査する武偵達だ。
まだ小さいが将来有望な子達だから彼女達の言う事をよく聞くんだぞ?」
「ちょっ、聞いてないんだけど?」
「うん、今言ったからね!」
おい!
「こっちの活発な子が蘭豹ちゃん、で、ちょっと目がいっちゃってるこの子が梅子ちゃん」
「……先生、目がいっちゃってるは余計です」
「あははは! ごめん、ごめん。
まあ、とにかく、3人で任務にあたってくれ、以上!」
いやいやいや、聞いてないから!
「えっと……よろしく、な?」
「認めない。ワイは自分より弱い奴と組みたくあらへん!
せんせー、勝負させてなー」
はい?
「勝負?」
「ワイに一撃でも入れられたらチームメイトとして認めたる!」
蘭豹は腰にあるホルスターから銃を抜いた。
そして、俺に向ける。
「いやいや、嫌なら無理して組む必要は……」
「うん、そうだね。お互いの実力把握しといた方がいいよね。
よし、じゃあ裏庭行こうか?」
え、マジで?
俺の不戦敗でいいんだけど!
そんな俺の内心を他所に……
裏庭に連れて行かれた俺は何故からんらんと戦うことになった。
一つ言いたい。
これ、何の罰ゲームですか?
「よし、ルールは簡単。一撃入れた方の勝ち。
蘭豹ちゃんが勝てば昴君は一人で任務を遂行し、帰国後に僕と父さんの地獄メニューをこなしてもらう。蘭豹ちゃんが負けたら、そうだな……武偵育成フルコースを受けてもらおうかな」
父さんの言葉に俺も蘭豹も顔を青くする。
一人で任務を遂行するのはハッキリ言ってご褒美だ。
だからむしろ負けてもいい、と思った。
帰国後云々を聞かなければ。
だが、父さんと爺ちゃんの地獄メニューとか考えただけで……胃が。
蘭豹もトラウマがあるのか顔を青くしてる。
あの蘭豹をおとなしくさせるとか、普段何してんの?
「よし! それじゃ、始め!」
父さんが開始の合図をした途端、蘭豹が手に持つM500で撃ってきた。
俺は片手で目にも映らないくらいの速さで木刀を振るい木刀の刀身で銃弾を叩き弾く。
星空流剣術『流星群』。
金一さんの『アノ技』と原理は同じ、目にも映らない速さで刀剣を抜く、居合い技の応用だ。
この技を使うにはかなりの反射神経が必要だが、俺は『武器』を持つと素早く動くことが出来、反射神経も向上する為、この技を使える。
『いつ抜かれたのか解らない』、『いつ斬られたのか解らない』、『いつ斬られるのか解らない』……それがこの技の強みだ!
本来は刀剣でやる技だが木刀でも、普段から使ってれば銃弾くらい弾けるようになる。
この木刀、かなり頑丈だし。
俺に銃弾が効かないと解ったのか、蘭豹は次に背に背負っていた中国の刀に手を伸ばす
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