Ammo02。無自覚な逸般人
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「今日、この中で話すことは他言無用だよ? その意味……わかるね?」
オルメスさんに念をおされながら支部長室と書かれたプレートのあるドアを開けて中に入る。
「お!、ようやく着いたか……」
そこには、我が父親と武偵と思わしき人物が3人いた。
「って、何でいんの?」
「おや? 海外出張先はここだと言ってなかったか?」
聞いてないけど、一度も……。
首を横に振ると父さんは笑う。
「はははっ!そっか、それは悪かったね。
ところでちゃんと持って来たか?」
俺はトランクの中からアレを取り出す。
「はい、頼まれてた弾薬と、書類。
後、母さんから着替えの予備も持たされたから……」
「ああ、助かった。やっぱ弾薬はアイツのじゃないと落ち着かないんだよー、ありがとうな」
「はい、お使いは終わりだね〜。じゃ、さようなら……「待ちなさい」……え?」
回れ右して帰ろうとしたが父さんに腕をガッチリ掴まれた。
逃走失敗……嫌な予感しかしない。
「悪いと思うがお使いというのはただのおまけだよ。ここにいるメンバーの紹介はあとにするが。昴君にはやってほしいことがあるんだ。昴君にしか出来ない重要な任務だ。実は、ここルーマニアで誘拐事件が多発していてね。それも両親が何かしらの才能を発揮している家系が狙われている事が解ったんだ。その中にはルーマニア政府高官の家族や、軍人の家族、貴族の子弟なんかもいてね。ルーマニア武偵局としては見過ごせない事件となってしまったんだ。そこで相手の狙いは子供のようだから、囮として昴君に協力してもらう。以上。異論はあるか?」
こ、このダメ親父……普通我が子を囮にするか?
ダメだ。やっぱ普通じゃない!
「まぁ、異論あっても聞かないけどな、只の子供ならともかく昴君なら大丈夫だろ?」
いろいろとツッコミどころはあるが、まあ確かに只の子供じゃないしな……。
「わかったよ。やればいいんだろ? やれば……」
才能がある両親の血を引く子供の誘拐。
十中八九、吸血鬼が関わってるだろうな。
吸血鬼相手にどこまで出来るかはわからんが……全力でやってやるよ!
頼みの綱はガンダールヴの能力とこの五年で会得した星空家の戦闘術だな……。
「さて、鬼退治といきますか」
意を決して武偵局を出ようとした俺だが……。
「見つけたで〜??」
ゲッ、この声は……?
声のした方を振り向くとそこには蘭豹がいた。
「やっぱりここにいたー!!!
ワイの勘に狂いはなかったんや!」
「な、なんでここに?」
戸惑う俺に父さんが声をかける。
「お! 来たな、紹介しよう。
この子達は今回昴君と共に
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