暁 〜小説投稿サイト〜
夜空の武偵
Ammo01。海外旅行は波乱がいっぱい? ルーマニア旅行は危険がいっぱい?
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ついてこれるとかもうチーターやん……まあ、Rランク武偵だから当然かもしれないけどさ。
その後準備運動という名の拷問を受けた。
確かに、ガンダールヴの能力を引き出すなら経験と鍛練は必要だ。
原作の事件に巻き込まれても生き残れるくらいには強くなりたいからそれ自体は願ってもな……いや、やり過ぎじゃ、ボケ!
と心の中で叫ぶ。
声に出してこんなこと言ったらオシオキされちまうからな。
まあ、抵抗は無駄だったけどさ。
逃げ出した罰として三日間俺は自宅地下に監禁された。
息子を監禁しちゃうとか、この人達はもう……しかし、俺はこの事に対し恨みは抱かない。
何故なら、この時から始めた訓練のおかげで俺は強くなれたからだ。
そのことを実感するのはそれから数年後のことだ。



「ここがルーマニアかぁ……」


あれから五年後。
俺はルーマニアに来ていた。
手にはトランクをひきさげ、腰には木刀と日本刀を刺し、上着の内ポケットの中には銃がある。
家族旅行ではない。父さんのお使いとして、単身で遠路はるばるヨーロッパに来たのだ。
小学生の俺が何故遠路はるばるルーマニアに来たのか、という疑問を解くには少し時を戻すことになる。

それは訓練という名の修行を始めてから5年ほどたった秋の日。
小学校から戻り部屋でデザートイーグルの整備をしていると、携帯電話が鳴り響いた。

「はい、もしもし星空……あっ父さん。どうしたの?」

電話は海外出張中の父からだった。

「え、来週の土曜日?空いてるけど……はぁ? 飛行機に乗って海外に行け?」

突然の話に頭がついていかず混乱していると、父がダメ出しの一言を口にする。

「その通りだ。ちょっと海外の知り合いのところまでお使いに行ってほしい。ああ、パスポートはあるから安心していいよ。初めての海外でちょっと危険かもしれないけど、日頃の訓練の成果を実戦で試すいい機会だからね。「えー、嫌だ。面倒」訓練の一環の模擬戦で、敗けた者は勝者に従うというルールあるだろう? 5年分の権利を使うから拒否権はないぞー」

チケットは送ったといって電話を切られ、呆然とするなか荷造りを始めたのだった。
はぁ〜。……気が重い。

そして、出発の朝、母からチケットを受け取り行き先を確認した俺は愕然とした。
俺が行かなきゃならん国。そこは……
ルーマニア。
吸血鬼伝説がある歴史ある小国。
この世界においては『串刺公』よりも『無限罪』と呼ばれる事の方が多い吸血鬼(ブラド)が住まう国。
理子ルートに入りました……。
ってこれ死亡フラグ立ってないか?
いや、ルーマニアに行くからって吸血鬼(ブラド)と戦うとは限らないじゃないか??
よし、ポジティブに考えよう!
仮にブラドに襲われても、弱点もわかっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ