第43話空を飛ぶのは案外簡単
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・・・」
「別れとしちゃあ、アレはどうかと思ったけど・・・」
「どっちにしろ穏便には抜けられないさ・・・」
リーファちゃんとライトは、元々いつかシルフ領を抜けるつもりだったらしく、丁度よかったらしい。キリトくんとライリュウくんがシチュエーションがどうだったかと言って、ミストがフォローを入れる。
「なぁ、レネゲイドってなんなんだ?」
「領地を捨てたプレイヤーはレネゲイド・・・脱領者と呼ばれ、蔑まれているそうだ」
「なんでキリトが知ってんだ?」
「ウチらが教えたんや」
「そっか、だからみんな種族バラバラだったのか」
ライリュウくんの質問にキリトくんが答え、彼がそれを知っている理由をキャンディが話す。ライリュウくんもシルフ領に《シルフ》じゃない私とキャンディとミストがいる理由を理解したようだった。
「よかったのか?」
「うん、それはよかったんだけど・・・」
キリトくんの問いにリーファちゃんがそう答え、少し浮かない顔を見せるーーー
「なんでああやって、縛ったり縛られたりしたがるのかな?せっかく羽があるのにね・・・」
この世界は妖精の世界。妖精にはいかなる物にも縛られる事のない、自由な羽がある。その自由を縛る組織という物は羽ばたく事を許さない。だったら、この羽にはなんの意味があるのだろうーーー
「複雑ですね、人間は」
「ユイちゃん」
今までキリトくんの胸ポケットの中でおとなしくしていたユイちゃんが突然ポケットの中から出てきて、キリトくんの右肩に乗る。
「人を求める心を、あんな風に表現する心理は理解出来ません」
「求める?」
「・・・つまり?」
「私なら・・・」
ユイちゃんの言葉にリーファちゃんとライリュウくんが反応し、ユイちゃんがーーーキリトくんの右頬にチュッとキスをする。私達はそれに少し驚いてしまう。キャンディに至っては少し気絶しかけていた。
「こうします♪とてもシンプルで明確です!」
人を求める気持ちを伝えるのがーーーキス?確かに恋愛感情を表現するならそれが一番効果的だけどーーーそれすごく勇気がいるんだよ?
「す、すごいAIね・・・《プライベートピクシー》ってみんなそうなの・・・?」
「こいつは特にヘンなんだよ・・・」
「キリト・・・一発殴ってええか?」
「嫌ですけど!?」
キリトくんは恥ずかしさからなのか、ユイちゃんを胸ポケットに強引にしまい、何故かキャンディの怒りを買ってしまった。
実は昨日、キリトくんからユイちゃんとの関係を教えてもらった。SAOであの《血盟騎士団》副団長のアスナさんと結婚して、アインクラッド第22層の村の外れに家を買い、そこに住んでいたそうだった。そしてある日突然、森
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