第43話空を飛ぶのは案外簡単
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ド」
「パーティから抜ける気なのか?リーファ」
「うん。まあね・・・」
「残りのメンバーに迷惑が掛かるとは思わないか?」
「パーティに参加するのは都合の付く時だけで、いつでも抜けていいって約束だったでしょ?」
「だがお前は俺のパーティの一員として既に名が通っている。理由もなく抜けられては、こちらの面子に関わる」
シグルドさんは、パーティメンバーをアイテムのように認識しているような節がある。それが気に入らない。
この場に威圧による静寂が訪れる。どうにかこの空気を変えようと思っても、シグルドさんに抗言するような人物は、《シルフ》には一人もーーー
「仲間はアイテムじゃないぜ・・・」
「一人抜けて悪影響受けるような面子ってなんなんだよ?」
いた。《シルフ》じゃないけど、このSAO生還者の二人の英雄の《スプリガン》、キリトくんとライリュウくんがいたーーー
「なんだと?」
「他のプレイヤーをアンタの大事な剣や鎧みたいに、装備にロックしておく事は出来ないって言ったのさ」
「メンバーが一人抜けたなら、そいつの分も働けばいいだけだろ?一人抜けたら困る面子なら、懐にでもしまっとけよ」
「貴様ら・・・」
二人がシグルドさんにそう言ったら、彼は腰に差してある剣に手を掛けた。
「クズあさいの《スプリガン》風情が付け上がるな!どうせ領地を追放されたレネゲイドだろうが!」
私達がこの人の事が嫌いなもう一つの理由、それは他種族を自分達より格下だと見下しているところ。私とキャンディとミストがシルフ領にお世話になる時にも、このシグルドさんは「レネゲイドのお前達を飼ってやるんだ、ありがたく思え」って言われたのは流石にすごく腹が立った。だから今、竜くんをバカにしているこの男を許すような思考は持ち合わせていない。
「失礼な事言わないで!彼らはあたしの新しいパーティメンバーよ!」
「何!?リーファ!お前も領地を捨てて、レネゲイドになる気なのか!」
「・・・ええ、そうよ!あたし、ここを出るわ!」
「悪いなシグルド、オレもシルフ領抜けるわ。アンタのやり方見てると、ずっと吐き気がしてたんだ」
「俺もそうしよう。アンタの理屈では、クズあさいの《スプリガン》風情は要らないんだろ?」
「ウチらもサヨナラや」
「長い間大変お世話になりました。このご恩は5分ほどは忘れません」
リーファちゃんのレネゲイド化宣言により、ライト、ミスト、キャンディに私は溜まってた感情を吐き出し、シルフ領とはサヨナラする事を伝える。そしたらシグルドさんーーーシグルドはついに剣を抜く。
「小虫が這い回るぐらいは捨て置こうかと思ったが、泥棒の真似事とは調子に乗りすぎたな
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