第43話空を飛ぶのは案外簡単
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、出発を伝える。その時キャンディがユイちゃんに飛び掛かろうとしたので、私はそれを阻止する。キャンディってこんなに子供好きだったのねーーー
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装備を揃えるため武器屋を見に来てから約30分。ライリュウくんもキリトくんも気に入った物が見つかったらしく、早速装備している。キリトくんの装備は、SAO時代に装備していた《コート・オブ・ミッドナイト》という装備を上と下に分けたようだってライリュウくんが言っていた。武器はーーー重くて大きくて、さらに分厚い片手剣、《ブラックプレート》を背中に背負っていた。失礼だと思うけれど、少し吹いてしまった。
「ブハハハハ!相変わらずの黒ずくめだなキリト!!」
「うるせぇよ。お前だって相変わらずドラゴン意識か?《隻竜》殿」
失礼とは思ってないのか、ライリュウくんはキリトくんを小バカにしているように大笑いしている。ところで《隻竜》ってなんだろう?
因みにライリュウくんの装備は右袖がなく、左の袖が長袖になっている薄手の動きやすい鎧。色は赤黒く、左肩にはドラゴンの頭部のようなショルダーアーマーが装着されている。武器は紫色の両手剣、《ドラグヴァンディル》。最初は《ドラゴンビート》を使えばよかったんじゃないかって思ったけど、よく考えたらあれはALOの武器じゃないからあんまり使わない方がいいんだね。それにしても、竜くんやっぱりカッコいいなぁーーー
「アリー!空飛んでくからあの塔に登るってさー!」
「はっ!ごめんなさい、今行く!」
自分の世界って怖いなぁ。周りの声が全くと言っていいほど聞こえなくなるんだからーーー私、顔赤くなってないよね?
「しっかりせーや、恋する乙女♪」
「ふぇっ!?////」
赤くなってた!キャンディにバレてた!今ので絶対もっと顔が赤くなってる気がする、今ので竜くんにおかしな物を見るような目で見られてーーーそんな心配はないみたいだった。ライトに飛び方を教えてもらってるライリュウくんを見ると、変な心配をしていた自分が馬鹿馬鹿しく思えてくる。
空を飛ぶのに塔の上に登るのは、《世界樹》までの長距離を飛ぶから、高度を稼ぐために塔のてっぺんから出発するのが一番得策。早速みんなで塔の中のリフトに乗り込み、てっぺんまでーーー
「リーファ!」
『ん?』
「む・・・」
後ろから突然リーファちゃんに声をかけるプレイヤーが現れた。緑色の長髪を後ろに束ね、リング状の冠を被った《シルフ》の男性プレイヤー、シグルド。そしてそのパーティの同じく《シルフ》の男性プレイヤー二人だった。
彼は種族の政治とかに真面目に取り組む重役のプレイヤーでもある。でも、私達はこの人の事があまり好きじゃないーーー
「こんにちは、シグル
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