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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十二話 お食事会なのです。
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見た。そうはいっても本心では何を考えているのかわからないのがアレーナだ。前世でも散々翻弄されてきたが、そうはいっても今は味方同士。お互い気心は知れているのだからこれほど心強いことはない。
「イルーナ姉さんもアレーナ姉さんも相変わらずのご息災のようですね」
「あら、ラインハルト、あなたもよ。最近とても背が伸びたんじゃない?キルヒアイスはもっと背が伸びたんじゃないかな」
と、アレーナ。それにイルーナもうなずいている。そこにアンネローゼがお茶とお菓子をもって戻ってきた。何の話をしているのかと尋ねる姉に、背の話をしていましたとラインハルトは答える。
「キルヒアイスは私よりもよく食べますから、そのせいでしょう。それとも私の様に斜に構えるところがないせいかもしれません」
「ラインハルト様!」
「ははは、冗談だ。怒るなキルヒアイス」
「もう!ラインハルト。ジークをからかわないでと言っているでしょう?ごめんなさいね、ジーク」
「いえ」
キルヒアイスが顔を赤くして口ごもる。それを見たラインハルトも、そしてアンネローゼも笑っていた。こうしてみるととてもなごやかな雰囲気だが、その心中はいかばかりかとアレーナ、イルーナの二人は胸を痛めた。何しろ、姉とこうしてあえていても、結局はそれも形ばかり。姉は皇帝の寵姫、どぎつい表現をすれば、いわゆる「私物化」されてしまっている。自由に会うことすらままならないのだ
。
「ところでラインハルト、あなたは幼年学校を卒業したら、次は士官学校に進むつもり?」
ヴェストパーレ男爵夫人が尋ねた。
「いえ、幼年学校を卒業したら、すぐに戦場に出たいと思っております。キルヒアイスもです」
「まぁ!それはよろしくて?アンネローゼ」
「私には・・・戦いのことはよくわかりませんから。ただ、ラインハルト、ジーク、あまり無茶をしないでほしいの」
「ご心配いりません、アンネローゼ様」
キルヒアイスが応える。
「そう・・・・」
アンネローゼは心持目を伏せる。二人が何のために戦場に出ようとしているのか、聡明な彼女にはわかりすぎるほどわかっていた。だからと言って止められなかったのは、止めようとしてもそれだけは彼らは聞こうとしないということを十分承知していたからである。
「ご心配なく。及ばずながら私もイルーナもそばで見ていますから。特にイルーナは女性士官学校に在籍しています。そのうち戦場に出てラインハルトの補佐をするかもしれませんよ」
と、アレーナが言う。それを聞いたラインハルトとキルヒアイスが目を細めた。内に秘めた感情を吐露するのを恐れているというように。
「女性士官学校はどんなところですの?」
ドロデーアが興味深そうに聞いた。イルーナがざっと説明をする。
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