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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十二話 お食事会なのです。
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的な案は家臣どもを呼んで打ち合わせるとしようか。ただし、信頼できる者だけを、な」
「むろんのことだ」
二人の哄笑が部屋に満ちた。
ヴェストパーレ男爵夫人邸――
皇帝陛下のお許しを得て、アンネローゼはラインハルトと久方ぶりに会うことができた。当然その席には、ジークフリード・キルヒアイス、そしてイルーナ・フォン・ヴァンクラフトとアレーナ・フォン・ランディールが幼馴染としてきており、そしてヴェストパーレ男爵夫人、ドロデーア・フォン・シュヴァイヴァルも席をつらねていた。ドロデーア、後のシャフハウゼン子爵夫人が夫のシャフハウゼン子爵と結婚するのは、もう少し後の事である。今のドロデーアは一介の侍女として宮中に仕える身であり、そこからアンネローゼと親しくなったのだ。
居間に入ってきた弟を見るなり、アンネローゼは胸が一杯になってしまった。しばらく見ない間に弟は成長していたが、それでも目の輝きは昔のままだったのだ。
「ラインハルト・・・・」
「姉上!!」
今にもすがりつかんばかりのラインハルトだったが、そこはぐっとこらえていた。イルーナ、アレーナに散々我慢我慢と言われ続けて来たラインハルトは、原作のような短気を見せることは少なくなっていた。だが、それでも彼を纏う覇気はいささかも衰えることはなく、むしろ我慢を忍耐という美徳に昇華させることによって視野が広くなり、様々な経験を積むようになってきていた。
「あぁ・・・よく来てくれましたね。そしてジーク、アレーナ、イルーナ。あなたたちも本当にありがとう。ラインハルトに、弟についていてくれて・・・・」
「アンネローゼ様・・・・」
キルヒアイスもそれ以上何も言うことができないらしく、ただ彼の青い瞳をゆらめかしただけだった。
「アンネローゼ様、ご息災のようで何よりです。ご心中はともかくね」
「アレーナ!」
イルーナが鋭くたしなめた。それを見たヴェストパーレ男爵夫人が快活そうに笑った。
「大丈夫よ。ここには盗聴器も、私たちの会話を聞こうという無粋な男もいないわ。安心してちょうだい」
若干17歳にしてヴェストパーレ男爵夫人となっていたマグダレーナの胆力は既にこのころから発芽していたと言っていい。だからこそアンネローゼ・フォン・グリューネワルトの親友になれたのだが。
「とにかくよく来てくれました。どうぞ、お座りになって。今お茶とお菓子を持ってきます」
「ホント?!やったわ!!あ〜私はもうお腹すきすぎてたまらないもの!!」
「アレーナ、あなたお昼を食べてこなかったの?」
「だって、せっかくのアンネローゼの手作りのお菓子が食べられるんだもの。お腹明けとかないと損じゃない?」
「まったく・・・・」
イルーナはアレーナをあきれ顔で
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