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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十一話 出る杭は打たれるのです。
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、やれと言われれば死力を尽くします。ですが、小官とて万能ではありませんからな。不成功に終わった場合の対策も講じておかれた方がよろしいと考えた次第です」
「その点は心配しなくともいい。俺の方で考えてある。そして宇宙艦隊司令長官とも協議済みだ。ところでな、今度の宇宙艦隊司令長官の人事、ありゃ失敗だぞ。ロボスの奴は40越えてからボケてきたな。まだ46だが往年の精細さには欠ける。あれは何か?帝国の女スパイに性病でも移されたか?奴は昔から女には弱かったからな。おれはいっそお前に宇宙艦隊司令長官になってほしかったと思ってる」
「閣下。そのようなことをおっしゃられますな」
これにはシトレも苦笑いするほかない。
「宇宙艦隊司令長官がご承知で有ればいいでしょう。それに、小官には宇宙艦隊司令長官の大役は荷が重すぎます。現状でも十分です。では、早速司令部に戻り奪還作戦を協議いたします。作戦案ができ次第閣下のもとにお持ちしますが、よろしいですか?」
「いや、それは駄目だ」
「といいますと?」
「今回の作戦は、秘密裏に行ってもらう必要がある。情報漏えいの危険性が大だ。フェザーンの奴ら、エル・ファシル星域の資本投下を回収しようと、今度は帝国に接近しているという情報がある。これ以上戦乱がそこで続けば、せっかく投じた開発プラントもめちゃくちゃになってしまうからな。そうなる前に事前に情報を与え、帝国に与することで自分たちの利益を守ろうというんだろう」
「フェザーンの常套手段ですな。蝙蝠として鳥と獣の間で羽ばたいている。時には獣、時には鳥と主張し、双方に着いたり離れたりというところでしょう」
本部長はため息をついたが、どこか達観している風もあった。
「フェザーンのツラの皮の厚さは俺たちの何十倍もあるからな」
「同盟も似たような物でしょう。時々小官は今の同盟はいったい何なのかと思うときがあります」
「おっと、それ以上は言うなよ」
本部長は手でシトレを制した。
「シトレ。そういう事情だ。すまないがお前に頼むしかない。何とかできるか?」
「わかりました。それでは表向き、わが艦隊は遠洋航海訓練に出たということにしておいていただきたい。ですが、後始末の方は大丈夫なのでしょうな?」
「むろんだ。あぁ、そうだ。お前に一人副官を付けようと思う」
「ほう?」
「今すぐに紹介したいが、いいか?」
シトレがうなずくと、本部長はすぐにインターフォン端末に向かって声をかけた。
「入っていいぞ」
本部長の声に応じて入ってきたのは、ブロンドがかった金髪を綺麗に項のあたりで留めている、赤い眼鏡をかけた若い女性だった。スーツを着たら一流の弁護士のようだとシトレは思った。整った顔立ちだが、整いすぎているというきらいもあるかもしれない。口元に
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