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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第29話
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「あ、あの……もう、そのくらいにしてあげた方が……」

「リ、リザイラ様〜。これ以上はアリサが可哀想だから、もうやめてあげて〜。」

二人の会話を聞いていたリィンとエリオットは顔を真っ赤にして慌て出し、ミリアムは目を丸くして驚き、セレーネとミルモは冷や汗をかいて苦笑しながら指摘し

「キャ、キャアアアアアアアアアア―――――ッ!?お願いだからもう止めて、お祖父様ッ!!リザイラッ!!」

アリサは顔を真っ赤にして悲鳴を上げた後二人を睨んで怒鳴った。

「そ、その………最近の学生は進んでいるのですね。」

「そうなのか?」

「アタシに聞かれても知らないわよ、そんな下らない事。」

クレア大尉は頬を赤らめて困った表情をし、ガイウスに尋ねられたセリーヌは呆れた表情で答えた。



「あはは……!それじゃあボクの番だね!」

その時無邪気な笑顔を浮かべるミリアムがリィンに飛びついた。

「うわっと……!」

「よく来たね〜、リィン!クレアが一緒だったのはさすがに予想外だったけどー!」

「ふふ、色々ありまして。」

「ミリアムこそ……よくアリサとガイウスと一緒にいてくれたな。てっきり情報局の方に戻ってると思ったけど……」

「戻って来いって言われてないし、ノルドだったらボクも詳しいから。リィン達とまた会うまで一緒に行動するつもりだったよ?」

リィンの言葉を聞いたミリアムは無邪気な笑顔を浮かべて答えた。



「………そうか。本当にありがとう。」

ミリアムの答えを聞いたリィンは微笑んだ後ミリアムを地面に下ろした。

「みんなで力を合わせて残りの仲間たちも探し出そう。ミリアム、また力を貸してくれ。」

「えへへ……もっちろん!」

「あはは……」

「とりあえず、これでノルド高原にいる仲間の方達とは全員合流できましたから、一安心ですわね。」

「ああ、無事に再会できてこんなに嬉しいことはない。」

「ふふ……よかったですね、皆さん。」

互いの無事を喜び合っているZ組の面々をクレア大尉は微笑ましそうに見守っていた。

「ふふ、ワシの方からもおめでとうと言わせてくれ。積もる話もあるじゃろうがまずは一旦、湖畔に戻るとしよう。監視塔の様子も確認できたからな。」

「監視塔……」

「貴族連合が奪った高原南部にある―――」

リィンとクレア大尉の言葉に頷いたグエンは遠くに建っている監視塔に視線を向けた。



「以前、大破した後、建て直したみたいですが……まさか―――導力通信の不調と関係が?」

「ええ、そのまさかよ。」

「やっかいな仕掛けがあるみたいなんだよねー。」

その後ラクリマ湖畔に戻ったリィン達はグエンの家で説明を
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