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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第27話
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故障しているわけでもなくてな。こんな時、グエン殿と連絡が取れればよかったのだが。」
「あ……」
ゼクス中将の呟きを聞いたリィンはノルド高原の特別実習の時に出会ったアリサの祖父、グエン・ラインフォルトを思い出した。
「グエン・ラインフォルト氏―――RF社の元会長ですか。そういえばノルドに滞在されているんですよね。」
「確かにアリサのお祖父さんなら原因がわかりそうですが……その連絡を取る為の通信設備がないというのはジレンマですね。」
「やっぱり……僕らも、何か協力するべきなのかな。」
「それにメンフィル帝国の問題も残っていますものね……」
「いや……この内戦は正規軍と貴族連合、そして内戦に巻き込まれたメンフィル帝国の問題だ。君達が気にする必要はない。」
エリオットとセレーネが話し合っていると副官が制した。
「うむ―――すでに諸君の諸君の目的があるようだ。我らの事情に関係のない異種族達や”騎神”とやらの力を貸してもらう必要もない。戦火に巻き込まれぬよう、己の身を守るために使うがいい。――――この地にいるガイウスたちと無事に再会するためにもな。」
「やはりノルドには、ガイウスが戻ってきているんですね!?」
ゼクス中将から仲間がノルド高原にいる話が出るとリィンは血相を変えて尋ねた。
「うむ、私は兵からの言伝で聞いただけだが……一ヶ月前、精霊とやらの力によってこちらに辿り着いたそうだ。”しばらく内戦の状況を窺う”と集落から連絡があったらしい。」
「ガイウスさんは故郷に辿り着いていたんですね……」
「うん………これで居場所が掴めたね!」
仲間の居場所がわかった事にセレーネとエリオットは明るい表情をした。
「高原での戦闘は日に日に激しさを増している。巻き込まれぬうちに仲間達と合流するがいい。北のノルドの集落でも避難を開始しているようだ。」
「そ、そうなんですか……?」
「なら、なおさら早く出発しないとね。」
「うむ――――門で世話をしている馬たちに乗って行くがいい。実習の時と同じ馬だから扱いに困ることもなかろう。」
「……ありがとうございます。」
「ご協力、感謝いたします。」
そして司令室を後にしたリィン達はこれからの方針について話し合っていた。
「よし、このまま急いで集落に向かおう。馬を使えば1時間ほどでたどり着けるはずだ。」
「でも、どうしよう?僕、馬に乗ったことないんだけど……」
「わたくしは乗馬経験はありますが……」
「私も一応乗れますからエリオットさんは私達の誰かと二人乗りでいいかと。とにかく急ぎましょう。」
「はい……!」
その後ゼンダー門が世話をしている馬
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