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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第26話
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いはすまい。地の利はこちらにあるが、敵も余力を残している。下手に懐に飛び込めば彼等(きゃつら)の思う壺だろう。―――全軍、ゼンダー門に帰還する!負傷者を回収し、次の戦闘に備えよ!」

「ハッ!!」

そしてゼクス中将の指示を受けた第三機甲師団はゼンダー門へと帰還して行った。



「……よ、ようやく収まったみたいだね。」

「ああ……これが内戦火の”戦場”か。」

「………………」

一方その様子を見守っていたエリオットは安堵の溜息を吐き、リィンは重々しい様子を纏い、セレーネは辛そうな表情で黙り込んだ。



(…………人間達が精霊達や自然と共存している数少ないこの地で争いをするとはどちらも愚かな者達ですね………………)

(リザイラ様?)

(ま、リザイラなら怒って当然よ。彼女もこの大自然は気に行っているようだし。)

(一体どうしたら世界から争いをなくせるのかしら…………?)

静かな怒りを纏って怒りの表情で呟いたリザイラの念話を聞いたメサイアは首を傾げ、ベルフェゴールは真剣な表情で戦場を見回し、アイドスは悲しそうな表情で考え込んでいた。



「騎神の模造品相手とはいえわりと健闘してたみたいね。」

「機甲兵の圧倒的な機動力を削ぐ”対機甲兵戦術”の一つですね。勝機を逃さぬ確かな戦術と綿密に組み立てられた戦略……さすがはヴァンダール中将率いる第三機甲師団というところでしょう。」

「父さんたち第四機甲師団にも匹敵するって話だもんね。」

「正規軍の皆さんは凄いですわね……既に機甲兵に対する戦術を編み出しているのですから……」

「……とにかく、ゼクス中将が無事でいてくれてよかった。でも、少し気になるな。機甲兵が去った方角には正規軍の拠点、”監視塔”があったはずだが………」

機甲兵達が去って行った方向にある施設を思い出したリィンは考え込んでいた。



「何かあったのかもしれないわね。だったら、さっきの軍人に直接聞くのが早いんじゃない?」

「いいかもしれませんね。戦闘が一段落した今ならコンタクトも取れるでしょう。」

「ええ―――そうと決まればゼンダー門に向かいましょう。」

セリーヌの提案とクレア大尉の話を聞いたリィンは最初の目的地を決め、仲間達と共に最初の目的地であるゼンダー門に向かった。
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