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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第26話
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どうかお気をつけて。無事に帰ってきてくれるのをここでお待ちしていますから。」
「はい……!」
「それじゃ、出発だね。」
その後リィン達は渓谷道のヴァリマールが待機している場所まで向かった。
〜ユミル渓谷道〜
「さてと、騎神の元に辿り着いたわけだが。」
「……まだ寝てる?」
「ああ、そうみたいだな。―――ヴァリマール!俺の声が聞こえるか!?」
「休眠状態ヨリ復帰―――
再起動
(
リプート
)
完了。―――”起動者”及ビ”準契約者”タチノ波形ヲ感知。」
リィンの呼びかけに応えるかのように休眠していたヴァリマールは目覚めて報告した。
「ん、霊力は十分に戻っているみたいだわ。」
「はあ、やっぱりすごいなあ……」
「ハハ、さすがに俺は少しだけ慣れてきたが。さて、それじゃあ今回はどこに向かうんだ?」
「まず、プリネさん達以外のみんなの居場所をもう一度確認しておきましょう。ヴァリマール、ケルディック以外のみんなの現在の居場所はわかるか?」
「再建策スル―――”けるでぃっく”を除イタ残ル”準契約者”ハ北東”のるど”方面ニ3名――――南南東”れぐらむ”方面ニ3名―――イズレモ生体反応ニ異常ナシ。」
リィンの問いかけにヴァリマールは淡々と答えた。
「そうか……」
「………なんとかまだ無事みたいね。」
「あはは……僕が無事だったくらいだし。」
「とりあえず一安心。」
「はい……早く皆さんと合流したいですわね。」
「ああ、そうと決まれば急いで向かいたいところだな。どちらもここからはそれなりに距離があるが……」
「距離的にはノルド高原のほうがいくらか近かったはずだ。今回はこちらに行ってみないか?」
マキアスが行き先に考え込んでいるとリィンが提案した。
「ガイウスの故郷か……いいかもしれないね。」
「ああ、異論はないぞ。メンフィル帝国領と同様外国だから、ある意味内戦とは無縁かもしれないしな。」
「もしかしたらケルディックの時のように、案外早く合流できるかもしれませんわね。」
「どうだろ……大尉は何か情報を掴んでたりしない?」
行き先について仲間達が明かるい表情をしている中、フィーは真剣な表情でクレア大尉に尋ねた。
「いえ、鉄道憲兵隊もさすがに手が回っていない場所です。ただ、あちらには帝国軍の精鋭である”第三機甲師団”が駐屯していました。ノルティア領邦軍との間で戦闘が起こっている可能性は高いかもしれません。」
「確かに……警戒は怠れないだろうな。どうする、それでも行くか?」
「はい、どちらにしろ危険を避けては通れません。何より、そこに”Z組”の仲間がいる――――躊躇
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