外伝〜帝都への帰還〜中篇
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下とは別に、私も午後にはリベールを発たなくてはなりません。」
「まあ……今宵の晩餐には是非とも招待させていただくつもりだったのですが。」
オリビエと宰相の会話を聞いていた女王は驚いた表情で呟いた。
「ハハ、どうかお気遣いなく。不躾なる来訪者には過ぎた餐応というものでしょう。ですが、船が来るまでいささか時間がある様子……よろしかったら殿下。しばしお時間を頂けませんか?………個人的に色々とお話ししたい事がありますゆえ。」
女王の言葉に宰相は苦笑した後、不敵な笑みを浮かべてオリビエを見て尋ねた。
「……………っ…………」
「…………フッ…………」
「…………………………」
宰相の言葉を聞いたミュラーは苦い表情をし、レクターは口もとに笑みを浮かべ、クローゼは不安そうな表情をしていた。
「……そうだな。いいだろう。私も貴方と個人的に話がしたいと思っていた所でね。」
一方オリビエは考え込んだ後、宰相を見て答えた。
「フフ、それは偶然ですな。」
オリビエの答えを聞いた宰相は口元に笑みを浮かべて頷いた。
「……よろしければ部屋を用意させましょう。女官長、よろしくお願いします。」
2人の様子を見た女王は静かな表情で申し出、ヒルダを見て言った。
「……かしこまりました。」
女王の言葉にヒルダは頷いた。
そしてオリビエたちは客室の一室に案内され、ミュラーを扉の前を守らせて、オリビエは部屋で宰相と対面し、会話を始めた…………
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