外伝〜祝賀会の夜〜後篇
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、そろそろ戻りますね。……エステルさん、ミントちゃん。ヨシュアさんはお返しします。」
「へ……?」
「ふえ……?」
クローゼの言葉に2人が驚いている中、クローゼは静かな足取りで3人から離れようとしたが
「クローゼ……」
ヨシュアの声を聞いたクローゼは足を止めた後、首を傾げてヨシュアを見た。
「こんな時に何て言ったらいいのかわからないんだけど……ありがとう。今夜、この場所で君と話すことができて……本当に良かった。」
「………あ………ふふ………どういたしまして。それでは……みなさん、よい夜を。」
ヨシュアの言葉を聞いたクローゼは呆けた後、優しい微笑みを浮かべて言った後、3人から離れてどこかに向かった。
「え、ええっと……あ、あのー………あ、あのさ、ヨシュア。……えーっと、クローゼと……そ、その…………何の話をしてたの?」
「は、はう〜………聞きたいような、聞きたくないような………」
クローゼのヨシュアに対する気持ち、そして2人きりで話していた状況を思い出したエステルは顔を赤らめて恐る恐る尋ね、ミントは声を上げた後、複雑そうな表情をしていた。
「うん、ちょっとね……活を入れられた、のかな。」
「そ、そうなんだ。ふーん………」
「あれ?」
ヨシュアの答えを聞いたエステルはクローゼが去った方向を見つめ、ミントは首を傾げた。
(……この5年間、エステルは僕の事を信じてくれていた。ミントも出会って1年もたっていないのにそれでも僕を信じてくれていた。僕も………僕も2人の事を、同じように信じているから………
「……活??」
優しげな微笑みを浮かべて考え込んでいるヨシュアに気づかず、エステルはヨシュアの言葉を思い出して驚いた表情でミント共にヨシュアを見た。
「……エステル、ミント。君達に……聞いて欲しいことがあるんだ。」
「……え………」
「ふえ……?」
ヨシュアの言葉に驚いた2人だったが
「………うん、なに?」
「何をミント達に聞いてほしいの〜?」
すぐに気を取り直して、それぞれ優しい微笑みを浮かべて尋ねた。
「うん……実はね……」
ヨシュアが答えようとしたその時、何かが上がる音がして、3人が空を見上げると、夜空を輝かすかのように花火が連発していた。
「わあ……綺麗……!」
「わっ、花火……!すっごいキレイ!」
ミントとエステルがはしゃいでいる中、また新たな花火が夜空に打ち上げられた。
「あ、ほらまた……」
「わ、わ、わあ……!」
2人は次々と打ちあがる花火にはしゃいでいた。そして花火が終わった頃にヨシュアは口を開いた。
――……あのね、エステル
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