外伝〜祝賀会の夜〜後篇
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いる世界の大陸をも回ろうと思うんだ。」
「そう、だったんですか………でもそれでは、エステルさんとミントちゃんとは………」
「うん、しばらくは……いや、かなり長い間、会えなくなってしまうと思う。……だから2人にどう伝えらればいいのか迷ってて……」
不安そうな表情で尋ねたクローゼの言葉にヨシュアは静かに頷いて答えた。
「………はあ。ヨシュアさんも……相変わらずですね。」
ヨシュアの答えを聞いたクローゼは溜息を吐いた後、ヨシュアを見た。
「え……?」
「……そんなの、自分の言葉で伝えるしかないじゃないですか。お2人のことを信じているなら、打ち明けて下さい。どんな言葉でもいいんです!自分の言葉で、話して下さい!」
呆けて自分を見ているヨシュアにクローゼは静かな口調で言った後、突然大きな声で指摘した。
「あ……」
「……それが……好きな女の子と自分を親と呼んでしたってくれる娘に対する男の子の……父親の義務でしょう?」
「………うん……君の言う通りだ。本当に僕は……ダメなヤツだな。こんな単純で当たり前のことも気付かないなんて……」
クローゼに微笑まれたヨシュアは考え込んだ後、静かな笑みを浮かべて頷いた。
「ふふ、そこがヨシュアさんの余手さんたる由縁ですから。……そういうところも含めて好きでしたけど………」
「……っ……だから、からかわないでよ………」
「うふふ……大丈夫、お2人ならきっとわかってくれますから。それに……お2人なら……」
呆れている様子のヨシュアの指摘を聞いたクローゼは微笑んで静かな口調で答えようとしたその時
「ヨシュア〜!」
「パパ〜!」
エステルとミントの声がした。
「あ、いたいた。ヨシュア、ほらこれ!ジョゼットのゴーグル。フフン、戦利品としてブン取ってやったわ!!」
「ママったら、凄い食べっぷりだったんだよ〜!」
そして2人は嬉しそうにヨシュア達に近づいて来た。
「えっと……楽しんでいただけているようで何よりです。」
「エステル、後でちゃんと返しときなよ。」
自分達に近づいて来た2人を見たクローゼは苦笑し、ヨシュアは呆れた表情でエステルに指摘した。
「ええ〜〜〜〜っ……どーしよっかなぁ〜……?……って………あ……あれ………?」
ヨシュアの言葉を聞いて自慢げに胸を張って考え込んでいたエステルだったが、ヨシュアの隣にいるクローゼに気付いて戸惑った。
「えっと……ええっと……あ、あの……ク……クローゼ……?」
「も、もしかしてミント達、来てはいけないときに来ちゃったの……?」
クローゼを見たエステルとミントは言い辛そうな表情でクローゼを見つめたが
「くすっ………私
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