外伝〜祝賀会の夜〜前篇
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ルはドロシーを引きづりながら独り言を呟いていた。
「あうううううううううう〜………」
ナイアルに引きづられていたドロシーは悲鳴を上げたが
「あ、あれぇ〜?意外とらくちんかも〜♪」
自分が動くより楽である事に気付き、呑気な声を出した。そしてナイアルはドロシーの言葉を聞いて怒ろうとしたが、無視してそのままドロシーを引きづりながら王城に向かった。
〜グランセル城・空中庭園〜
ナイアルとドロシーが王城に到着したその頃、空中庭園はパーティー会場となっており、そこにはエステル達やリウイ達もいて、そして女王は演説をしていた。
「………そして一時は、この王都も危機に見舞われることもありましたが………皆さまのお蔭で、”異変”も終息をみることとなりました。………ここにそれを祝し、ささやかな祝賀会を催したいと思います。それでは、クローディア。」
「はい。」
女王に促されたドレス姿のクローゼは静かに前に出た。
「………本日のパーティーには、この事件に尽力いただいた方々をお呼びさせていただきました。苦難に喘ぐ人々に暖かな手を差し伸べ、また多くの人々が不安に震える日々を打ち払ってくださった方々………このリベール王太女として、礼を言わせていただきます。
本当にありがとうございました。本日はささやかなパーティーではありますが………」
クローゼが話を続けようとしたその時
「…………ギリギリセーフ!!」
「や、やっとたどり着きました〜………ご馳走プリーズですぅ〜………」
ナイアルとドロシーが慌ただしい様子で空中庭園に到着し
「ドロシー、何やってやがる!さっさとカメラを構えろ!!スピーチが終わっちまうだろうが!!」
「はうう、そうだったぁ………」
そしてナイアルの指示によってドロシーは写真を撮り始めた。
「えっと……ど、どうかごゆっくりお楽しみ下さい。」
ナイアル達の行動にクローゼは戸惑いながらも笑顔を見せて言った。
「ここに集いし者は各々責任を背負い、日々多忙な者であろう。だが、今宵ばかりは日頃の労を忘れ、骨を休めてほしい。豪華料理や酒も存分に用意してあるので堪能するとよいぞ。このリベールに女神達の幸あれ!」
パチパチパチパチ…………!
そしてデュナンの宣言の後、大きな拍手が鳴り響き、そしてパーティーが始まった!
「う〜ん……やっぱり、クローゼは凄いわね〜。あんなドレスを着て、みんなの前で堂々とスピーチするんだもん。」
「うんうん!クローゼさん、凄く素敵でカッコよかったよね!」
パーティーが始まったその頃、クローゼの演説を見ていたエステルは感心し、ミントは嬉しそうに頷いた。
「うん、こ
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