第14話『能力』
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強さを表すから、例えレベル1でもレベル3くらいの力なら練習すれば出せるぞ」
「なるほど」
部長の説明で俺は納得した。
てことはアレか? レベル3ってのは普通なのか? またも俺は普通なのか!?
「部長、次は俺をお願いします」
「はいよ!」
そんな俺をよそに、暁君が部長に頼む。
もう部長にも慣れたのか、あんまりオドオドした様子は無かった。
「じゃあさっきと同じように──」
「──ほい終わり。ちょっと待ってて」
部長はそう言って、測定器の下から紙切れを取り出した。あれがメモか。
「おまたせ。えっと…暁の能力は“暁光”。お!珍しいな、属性は光と火だ。ちなみにレベルは4」
「え!?」
部長が「珍しい」やら「レベルは4」やら言った瞬間、俺は自分が暁君に能力的に負けたことを察した。
もしかしたら俺の数少ない特徴かもと思った『魔術』だったが、どうやら上がいたようだ…。とても虚しい。
「それって…すごいんすか?」
「もちろんだ! 2属性持ちなんて学校に1人いるかいないかの割合なんだぜ!」
しかもかなりレアらしかった。くっ、とても羨ましい。
「ちなみに部長の能力は何すか?」
「俺か? 俺は“夜雷”だ」
「夜雷?」
俺の晴風と言い、暁君の暁光と言い、随分と凝った名前をしてるな。能力ってそういう仕組みなのか? カッコイイからいいけど。
「そう夜雷。黒い雷だ」
「え、ちょっと出してください」
俺は黒い雷というのが気になり、部長にそう頼む。
すると部長は快く引き受け、右手をつき出す構えをとった。
「さて。じゃああの木に撃とうかな」
部長は開いた窓から見えた、どこにでもありそうな木を指さした。
てか今サラッと『撃つ』って言ったな、この人。ツッコみたい所だが、部長が真剣な顔になったので俺は黙っておくことにした。
部長はその後、指鉄砲を構える。
「弾けろ」
ドガァァン
部長が呟き、黒い何かが指から放たれたと思うと、ものすごい衝撃波、というか風圧が俺たちを襲った。その勢いは目を開けることができないほどであり、俺と暁君はしゃがんで落ち着くのを待った。
そしてようやく風が収まったと思い目を開けると、信じられない光景が広がっていた。
「木が黒焦げに…!?」
「え、ヤバ…!?」
なんと、さっきまで何事もなかった木の幹が、燃えたように黒焦げになっていたのだ。
「部長、これは…?!」
「これでも一応軽気だぜ? ちなみに俺の夜雷はレベ
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