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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十話 宮仕えは大変なのです。
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席上バウムガルデン家のご子息が参考人として呼ばれるという。私はグリンメルスハウゼン子爵閣下に依頼を受け、コネクションを利用してその会議議事録をこっそりと録音することとなった。本来ならばこうしたことは特務機関がやることなのだが、グリンメルスハウゼン子爵閣下はこのオーディンのみならず帝国全体に秘密網を広げておられる。それを知っているのは私と、例のランディール侯爵家のご令嬢だけなのだそうだ。閣下は将来あのご令嬢にこの情報網を引き継がせようというお考えなのかもしれない。
帝国歴479年6月24日
ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間
「おじいさま、どうかあのバウムガルデン家の公爵のこと、可哀想だって思って助けていただけませんでしょうか?」
「ほほう、カロリーネ、お前の耳にも入っておったか。なに、心配することはないぞ。あれはまだ幼年学校の従卒でな、司令官はともかく幼年学校の従卒を極刑に処するほど軍部は非情ではないのじゃよ」
すがりつかんばかりのカロリーネ・フォン・ゴールデンバウムに、フリードリヒ4世は穏やかに孫を諭す。
「でもでも、あの人の侍従武官は?司令官はどうなっちゃうの?」
「さてのう、そこまでは余もしらなんだでな」
「そんなぁ・・・。バウムガルデン家の子、自分の侍従武官が殺されちゃったら、きっと悲しみますよ。それに司令官はちゃんとエル・ファシル星域を奪って帰ってきたし、敵の司令官を捕虜にしたんだって聞きました。だから死刑なんてひどすぎると思うんです」
「ふむ・・・。珍しいの、それほどまでにバウムガルデン家の者たちが気になると申すか」
「あ〜ええ、まぁ、そのう・・・・」
「よいよい、お前の事じゃ。何かしら考えがあるのじゃろう。一つ余が口添えをしてやろう。だがな、カロリーネ、銀河帝国にはの、皇帝といえど、軍の決定に口を挟むこと能わずという不文律があるのじゃ。さて、軍の上層部が余の申すことを聞くかの」
「おじいさまなら大丈夫です!・・・ブッ叩いてもいうこと聞かせるから。っていうか私に考えがあります。」
何しろ、シュタインメッツと転生者の命がかかっている状況下。二人をこっちに取り込もうと虎視眈々と狙っているカロリーネにしてみれば必死だ。他方司令官については、助かっても助からなくてもどっちでもいいおまけ的なもので「司令官?知らない人ですね。」などと思っているのだから当人たちにしてみればたまったものではない。
「はっはっは。お前は顔に似合わず怖いことを申すの」
フリードリヒ4世は大笑した。
軍務省 軍事大法廷――
「それでは、これよりマーロイド・フォン・シャフツベリー中将への軍法会議を開く。被告人は前に」
議長となったマインホフ元帥は宇宙艦隊司令長官のアウグスト・フォン・ビリデル
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