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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十話 宮仕えは大変なのです。
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私はこういう時のために、かねて考えていた草案を文章にして二人の前に出してみた。
帝国女性士官ヲ登用スルニ当タリ以下ノ訓示ヲ記ス
第一条
帝国女性士官ハ帝国男児士官ト同等ノ待遇二処サレルモノトス。
第二条
男女ノ性別ノ差ヲ持ッテ当人ノ能力ヲ評価スル事、当人ノ昇進ヲ左右スル事ヲ厳ニ禁ズ。
第三条
女性或イハ男性ヲ強姦、暴行ヲ厳ニ禁ズ。
上記ニ犯スル者ハ、之ヲ極刑ニ処ス。
帝国皇帝フリードリヒ4世
「なるほどのう」
マインホフ元帥は唸り声を上げ、メックリンガー少佐もうなずいてる。まぁまぁかな。ちょっと抽象的だけれど、その辺のところを具体化するのには通達か何か作ればいいでしょ。いずれにしてもラインハルトの麾下に女性の上級大将や元帥、はては女性の宇宙艦隊司令長官が現れても全然いいと思ってるからね。今回はその布石だってわけ。まぁそうね〜。これが普及するまでにだいたい10年ってところかな。そうするとイルーナたちはちょうど20代だから、バリバリの前線指揮官になってるってところ。それも第一期生だから結構重宝がられるんじゃないかな。
あとね、おじいさまがちらっと漏らしたけれど、今度例のエル・ファシル星域の敗戦をとう軍事法廷が開催されるって。そこにあのアルフレートとかいう転生者も出頭するんだって。これ、チャンスよね!!来たわね!!!
私はそれとなく、エルファシルの話題に持っていき、話を聞きだした後、あのアルフレートがすべての元凶だってことをおじいさまにたきつけたわ。邪魔者はここでつぶしておかなくちゃね。
ごめんね、アルフレート。でもね、あなたの立ち位置なら、あなたが大きくなったら、絶対、ぜえったい、ラインハルトとキルヒアイスを殺しに来ると思うのよね。だからそれを阻止しなくちゃ。
派遣艦隊旗艦居室
■ カール・ロベルト・シュタインメッツ
アルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデン様は失神から回復されると、真っ先に何度も小官に頭を下げられた。そして「すべて自分の罪だ。艦隊司令官、そしてもし卿に罪が振りかかることがあれば、それはすべて自分の罪だ。だから自分の命に代えても卿らを助けたい。」と繰り返しおっしゃられた。近年とみに責任を回避する貴族たちの中でなんとご立派なお心がけであろうか。
あの策略については、敵が見事すぎたとしか言いようがない。アルフレート様は反乱軍が民間人を脱出させること、それも囮を使って脱出することを見抜いておられた。それだけでもあの年齢の男児としては異例だろう。
なんとしてもアルフレート様をお守りしなくては。たとえそれが自分の命を縮めることになろうとも・・・・。
グリンメルスハウゼン子爵邸
■ ウルリッヒ・ケスラー
今日から軍法会議が行われる。その
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